道 2年度学校基本統計確報 高卒者進学率47・7% 日高など5管内で大きく上昇
(道・道教委 2021-02-10付)

1面、表
令和2年3月高校卒業者の産業別就職状況(クリックすると拡大表示されます)

 道は、令和2年度学校基本統計確報(学校基本調査結果確報・北海道分)を公表した。令和2年3月における高校(全日制・定時制)卒業者の進学率は前年度と比べ1・5ポイント上昇し47・7%。札幌市を含む石狩管内が58・3%で、上川、十勝と続く。日高など5管内で4・0ポイント以上上昇した。就職率は22・3%で0・7ポイント低下。産業別では製造業の割合が高い。道外就職率は7・7%で、全国平均を11・5ポイント下回っている。

 学校に関する基本的事項を調査し、学校教育行政上の基礎資料を得ることを目的として昭和23年度から実施している。

 本年度は、新型コロナウイルス感染症の影響で調査期間を1ヵ月延長。昨年8月発表の速報で学校数、在学者数、教職員数を公表し、今回の確報で卒業後の状況を示した。

 調査対象は、幼稚園、幼保連携型認定こども園、小学校、中学校、義務教育学校、高校、中等教育学校、特別支援学校、専修学校、各種学校で全数調査。調査時点は昨年5月1日現在。

 中学校卒業者数は前年度と比べ1816人減の4万2181人、高校等進学率は前年度と同率の98・8%。

 義務教育学校の卒業者数は32人増の75人で、高校等への進学率は4・0ポイント低下し96・0%だった。

 高校(全日制・定時制)の卒業者数は247人減の3万9976人。進学率は1・5ポイント上昇し47・7%で、札幌市を含む石狩管内が58・3%、上川が42・2%、十勝が41・6%の順に高い。

 前年度との比較では、日高が5・5ポイント上昇し34・3%、留萌が5・1ポイント上昇し26・5%、宗谷が4・7ポイント上昇し35・9%、檜山が4・1ポイント上昇し30・6%、渡島が4・0ポイント上昇し37・1%となった。

 高校生の就職者数は8929人で、就職率は0・7ポイント低下し22・3%。産業別では「製造業」が1567人と最多で、「公務(他に分類されるものを除く)」「卸売業、小売業」などと続く。

 道外の就職者は83人減の686人。道外就職率は0・6ポイント低下し7・7%で、全国平均の19・2%を大きく下回った。都道府県別では東京都の273人、神奈川県が108人、千葉県が98人と関東圏に集中している。 

 高校(通信制)の卒業者数は86人減の7039人。進学者の割合は5・0ポイント低下し29・1%。就職率は3・7ポイント低下し13・2%となった。

 中等教育学校における前期課程修了者数は3人減の233人、高校等への進学率は0・4ポイント低下の99・6%。

 後期課程卒業者数は12人減の223人。大学等進学者の割合は8・0ポイント上昇し74・0%、就職率は0・9ポイント上昇し1・8%となっている。

 特別支援学校中学部の卒業者数は1人減の317人。高校等への進学率は3・8ポイント上昇し97・5%。

 高等部の卒業者数は40人増の1164人。大学等進学率は0・3ポイント低下し0・8%、就職率は0・4ポイント上昇し26・5%となった。

 管内別の大学進学率はつぎのとおり(カッコ内は前年度数値)。

▽空知=39・7%(39・2%)

▽石狩=58・3%(56・6%)

▽後志=35・9%(36・4%)

▽胆振=35・5%(37・2%)

▽日高=34・3%(28・8%)

▽渡島=41・1%(37・1%)

▽檜山=30・6%(26・5%)

▽上川=42・2%(41・2%)

▽留萌=31・6%(26・5%)

▽宗谷=40・6%(35・9%)

▽オホーツク=40・9%(40・0%)

▽十勝=41・6%(38・4%)

▽釧路=36・0%(36・5%)

▽根室=30・4%(27・8%)

(道・道教委 2021-02-10付)

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