道教委　遠隔授業配信センター　高大連携へ積極活用　豊富高と北大　廃棄物地層処理で

（道・道教委 2021-02-12付）

　道教委は令和３年度、仮称・道高校遠隔授業配信センターを活用した新たな高大連携の取組を計画している。豊富高校（郡司慶次校長）では北海道大学工学研究院の協力のもと、放射性廃棄物の地層処理を学ぶ授業を検討。出前授業の配信や幌延深地層研究センターの見学などを想定しており、今後、大学側との調整を進めていく。

　道教委は３年度、有朋高校に仮称・道高校遠隔授業配信センターの設置を計画。センター設置後の取組の一環として、遠隔授業の配信機能を活用した大学との連携を計画している。

　具体的な内容として、大学の授業への参加、大学教授による出前授業の配信、大学生との合同研究、外国人留学生との交流、大学生による学習サポートや進学ガイダンスなどを想定。

　これまで連携が難しかった遠距離の高校・大学間の連携のほか、農業、水産など複数の専門高校と大学が協働し、新しい特産品の開発に取り組むなど、新しい形態の連携も可能となる。

　昨年冬に道内の高校から取組の希望を聴取し、大学側と調整。豊富高では、地学基礎の科目で北大工学研究院による出前授業の配信を計画しており、放射性廃棄物の地層処分、地質・地盤などのかかわりを学び、考察する授業を実施する。

　幌延深地層研究センターを見学し、地層処分の実施例や他国の実施状況も踏まえ、安全性について考察する予定。

　道教委は今後、センターの配信機能を有効に活用することで、多様な高大連携の取組を広げていくとしている。

(道・道教委 2021-02-12付)