札幌市　新たに教育旅行誘致事業　ＳＤＧｓ体験企画など　貸切バス料金助成も

（札幌市 2021-02-12付）

　札幌市経済観光局は令和３年度、新たに教育旅行誘致事業を実施する。新型コロナウイルス感染症の拡大によって、旅行先の変更を検討している市外の学校に対し、教育旅行の貸切バス料金を助成するほか、市内でＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）に関するプログラムなどを体験できる企画を立案。学校単位での市内の施設利用促進を喚起するなど、市内への観光誘致に力を入れていく。

　市は３年度当初予算案に、新型コロナウイルス感染症対策や経済対策などの喫緊の課題に対応する予算を重点的に計上し、「新たな日常」推進枠事業として１０１２億円を積み上げた。

　新しい社会経済活動の支援として、新型コロナウイルス感染症拡大防止と経済活動を両立させるための国内観光誘致にかかる事業を拡充する。

　２年度上半期は、見学旅行で市外から訪れる予定だった学校の多くが旅行中止に至ったことを踏まえ、市は、３年度から新たに教育旅行誘致事業を検討。当初予算案に１億１３００万円を計上した。

　これまで、市内に教育旅行に訪れる市外の学校は、児童生徒の自由時間として観光するケースが多かったことから、教育旅行を実施する学校に対する旅行プログラムを作成。市内でＳＤＧｓを学ぶことができる施設を紹介したり、スケジュール案を示したりすることで、団体の観光客誘致を目指す。

　また、市内に宿泊し、教育旅行を行う学校に対して貸切バス料金を助成する予定だ。

(札幌市 2021-02-12付)