札幌市　３年度子どものくらし支援事業　市内全地区に対象拡大　様々な関係者と連携体制構築

（札幌市 2021-02-10付）

　札幌市子ども未来局は令和３年度、困り事を抱えた子どもや家庭への相談などを行う子どものくらし支援コーディネート事業の対象地区を、市内全地区に拡大する計画だ。札幌市まちづくりアクションプラン２０１９に掲げる成果指標を着実に推進。学校や児童会館、民生委員・児童委員など子どもにかかわる様々な関係者との連携体制を構築する。

　平成２８年の市子ども・若年者生活実態調査では、困難を抱えていると考えられる世帯ほど、相談相手がいない、支援策の情報を得られていないなどの傾向にあることが明らかとなった。

　このため同局は３０年８月に北区と東区の１０地区を対象にモデル事業を開始。社会福祉士、精神保健福祉士などの有資格者や、子どもや家庭の相談支援に豊富な経験をもつ子どもコーディネーター１人が巡回に当たった。

　同年１１月には、対象地域を白石区、豊平区、清田区、西区の２０地区を加え、計３０地区に拡大。子どもコーディネーターも３人に増員した。

　令和元年８月には、対象地域を中央区、厚別区、南区、手稲区の２０地区へ拡大し、計５０地区に子どもコーディネーターを５人配置。また、同年１０月に策定した市まちづくりアクションプラン２０１９では、事業におけるコーディネーターの巡回対象地区を４年度までに全市８７区とすることを成果指標の目標値に掲げた。

　２年度は市内１１地区に拡大。計６１地区に引き続き５人態勢で巡回支援にあたるなど、困難を抱える子どもや家庭への支援に努めた。

　３年度は、全８７地区のうち、残る２６地区で事業を実施し、市内全地区に事業を拡大する予定。市まちづくりアクションプラン２０１９における成果指標の達成に向け、取組を進める。

　なお、子どもコーディネーターの人員数については検討中としている。

(札幌市 2021-02-10付)