札幌市　子育て支援の取組試行へ　経験者が家庭を訪問　コーディネーター拡充も

（札幌市 2021-02-26付）

　２４日の１定札幌市議会代表質問で町田隆敏副市長は、育児に対する不安や孤立感を感じている子育て家庭等に対して、地域の子育て経験者が家庭訪問し支援する取組を令和３年度から試行的に行う考えを示した。子育てサロンを運営する団体と連携して実施する予定。このほか、子どもコーディネーターの取組をすべての地域に拡充する意向も示した。

　市はこれまで、児童虐待防止のネットワーク体制や各区の保健センター、保育・子育て支援センター等を拠点に住民組織やＮＰＯ等との連携強化に向けて取り組んできた。

　町田副市長は「子育て家庭が抱えるニーズは多様化していることから、支援の網の目からこぼれてしまわないよう、行政と地域における関係機関や団体等が連携・協働し、重層的な支援体制を構築していくことが重要」との認識を示した。

　３年度から、子育てサロンを運営する団体と連携し、育児に対する不安や孤立感を感じている子育て家庭等に地域の子育て経験者が家庭訪問し、支援する取組の試行を予定していることを表明。

　また、困りごとを抱えた子どもや家庭の必要な支援につなげる子どもコーディネーターの取組をすべての地域に拡充する考えを示した。

　かんの太一議員（民主市民連合）の質問に答えた。

(札幌市 2021-02-26付)