1定札幌市議会代表質問ダイジェスト(札幌市 2021-02-26付)
◆感染対策長期化を見据え様々な取組 コロナ禍の教育 ICT活用など
24日の1定札幌市議会代表質問では、子どもの学びの充実に向けたICTの活用とコロナ禍の学校教育の推進について質疑が行われた。
市教委の長谷川教育長はICTの活用について、個々の興味・関心に基づく個別最適な学びや、距離を超えて様々な人と交流する協働的な学びなど、子どもが自らICTを活用して主体的に学ぶ探究的な学習を一層充実していくとした。
コロナ禍における教育活動について、子ども同士の意見を交わす機会の減少や体育の学習における運動量の減少の影響があったと分析。
今後も大学などの協力を得て、体力向上に効果のある運動プログラムや1人1台端末を活用した様々な学びのモデルを示すなど、感染症対策が長期化した場合においても、子どもの心と体を守り、充実した学びを支える学校教育の実現に向け、全力を尽くしていくとした。
村松叶啓議員(自民党)の質問に対する答弁。
◆他都市の状況みて制度導入可否検討 教員の変形労働時間
24日の1定札幌市議会代表質問では、教員等の変形労働時間制の導入について質疑が行われた。
道は令和2年4定道議会で条例を改正。4月から同制度の導入を可能とした。
市においては昨年6月、市立学校における働き方改革に向けて(指針)を策定。具体的な取組を各学校と共有するなど、様々な改革を推進している。
市教委の長谷川雅英教育長は、新型コロナウイルス感染症の影響によって、これらの取組の効果・検証が難しい状況を説明。
同制度について、働き方改革を総合的に進める上での1つの選択肢であり、教職員の長時間労働の解消に直結するものではないとの認識を示した。
今後も引き続き、働き方改革を着実に進め、新しい生活様式に対応した学校運営の確立に努めるとともに、他都市の状況等も踏まえ、変形労働時間制の導入の可否について検討していくとした。
村松叶啓議員(自民党)の質問に対する答弁。
◆コロナの影響なし 就労継続含め推進 保育人材の確保
24日の1定札幌市議会代表質問では、コロナ禍に伴う保育ニーズおよび人材確保への影響について質疑が行われた。
秋元克広市長は女性の就業率や雇用情勢の変化などが保育ニーズへ影響を与えることから、これらの推移を見極めていく必要性を強調。今後継続的に保育ニーズを把握した上で、中長期的な影響が生じると見込まれる場合は、施設整備のスケジュールについても検討していくとした。
また、保育士養成校における卒業生の就職動向は例年と大きく変動しない見込みであるとし、現時点では保育人材の確保にコロナ禍の大きな影響はないとの認識を示し、今後も引き続き、就労継続を含めた保育人材の確保に向け、取り組んでいくとした。
村松叶啓議員(自民党)の質問に対する答弁。
◆概要は例年どおり3月中に公表予定 3年度のPMF
24日の1定札幌市議会代表質問では、パシフィック・ミュージック・フェスティバル札幌(=PMF)における令和3年度開催に当たっての基本的な考え方と今後の見通しについて質疑が行われた。
PMFは、これまで30年にわたり「音楽のもつ力を一人でも多くの方と分かち合いたい」との思いで様々なコンサートを開催。昨夏は、新型コロナウイルス感染症の影響で開催中止とし、オンラインで各種イベントを実施してきた。
また、9月ころからは、政府、自治体および関係団体からのガイドラインに基づき、来場者が安全・安心に入場できるよう感染予防を徹底してコンサートを再開。「PMF Connects LIVE!」をシリーズ化し、札幌市内の様々な場所でPMF修了生による無料コンサートを開催してきた。
石川敏也副市長は、PMFについて、世界の若手音楽家への最高水準の教育を行うとともに、演奏会等を通して、広く市民に音楽に親しむ機会を提供する意義と役割を果たしていくため、3年度は実施していく考えを表明。
「現在、例年どおりの内容で準備を進めているが、新型コロナウイルス感染症の状況によって、海外から教授陣やアカデミー生が入学できなかった場合を想定したプログラムも検討している」と述べた。
今後は、3月中に開催概要を公表する予定だが、国内外の感染状況等によっては、柔軟に対応していくこととしている。
かんの太一議員(民主市民連合)の質問に対する答弁。
(札幌市 2021-02-26付)
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