3年度以降 道民カレッジ運営の方向性 地域発信型講座など新設 オンラインで連続性ある学び
(道・道教委 2021-03-09付)

 道立生涯学習推進センターは、令和3年度以降のほっかいどう生涯学習ネットワークカレッジ(=道民カレッジ)の運営に関する新たな方向性を示した。道総合戦略の「北海道の7つの目指す将来像」に沿った講座を体系化するほか、主催講座と連携講座を同一テーマでパッケージ化して提供。地域発信型の講座、大学・企業の研究・学習資源を活用した講座を新設する。すべてオンラインで開催し、学びの目的を明確にして整理し、連続性のある学びを展開していく。

 道民カレッジは、産学官の連携による生涯学習を支援する体制を整備し、様々な学習機会を体系的に構築・提供するもの。道民の生涯学習をより一層振興させるとともに、自立した北海道を創造する人材の育成などを目的として実施している。

 道民カレッジの運営については、一度の受講がつぎにつながらず、連続性のある学びになっていないことや、道民カレッジと連携するメリットが明確でなく、連携講座実施を希望する市町村が少ないなど、様々な課題があった。

 課題解決を図るため、センター部会等で挙がった意見を集約し、北海道の広域性を踏まえたリモートなどのネット活用や、ビジネス等を本格的に学ぶため大学の公開講座等を受講する層のニーズに応え得る「目的」的な講座などの観点から検討した。

 今回、新たな方向性として、「なりたい自分・活かせる自分へ~入口が出口(成果)につながる連続性・一貫性のある学び」を掲げ、①道総合戦略の「北海道の7つの目指す将来像」に沿った講座の体系化②主催講座と連携講座の同一テーマによるパッケージ化―の2つの柱で進めていくこととした。

 主催講座については、市町村の地域資源(人・モノ)を活用した地域発信型の講座、大学や企業がもつ固有の研究・学習資源を活用した講座を新設。全部で5講座を予定しており、すべてオンラインで配信する。講座新設に伴い、現行の主催講座は廃止する。

 連携講座については、道内の高等教育機関の連携講座を増やすほか、主催講座との関連が深い道内外の講座の登録を進めていく。

 5日に開かれた道生涯学習審議会第3回センター部会で、道民カレッジの新たな方向性を説明した生涯学習センターグループの久末考勇主査は「オンライン時代ということもあり、たくさんの素材が増えてくる」と述べ、「国内、もしくは海外からの発信も数年で考えていきたい」などと、今後、学びの幅を広げていく考えを示した。

(道・道教委 2021-03-09付)

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