【解説】遠隔授業で単位認定 2例目
(解説 2021-03-29付)

 道遠隔授業配信センターの開設に伴い、令和3年度から新しい遠隔授業の形態が開始となる。センターの愛称となったT―baseは、「Tele Teaching(遠隔授業を)」「Tied Triangle(配信センター、受信校、道教委の3者がしっかりと結びつき)」「Tonden base(屯田から発信する拠点)」の略。単位認定を伴う遠隔授業は高知県に続き2番目、音楽を含めた広域な規模での遠隔授業は国内でも初めてとなる。

 教員が少ないなどの理由で授業の展開が難しく、生徒の大学進学などのニーズに対応できない小規模校に対し、単位認定を目的として生徒の大学進学などのニーズに応じた幅広い教科・科目の授業を配信する。

 3年度の配信校は27校。新1年生から年次進行で行い、5年度に全学年での配信を完了する予定。

 授業は、映像や音声を双方向でライブ配信できる通信機器を利用し、専任の教員が指導する。3年度の授業は国語、数学、英語の習熟度別授業のほか、地理・歴史、公民、理科、芸術(書道・音楽)を配信。単位は150単位程度を想定している。

 このほか、最新の進路情報を踏まえた進路指導の支援、長期休業期間の進学講習、大学と連携した遠隔授業なども計画。実技を多く伴う保健体育、家庭や情報に関しては、遠隔授業の利点が少ないことから当面の間対象としない方針。

 道教委はこれまでも、文部科学省の委託を受け遠隔授業の研究開発に取り組んでおり、今期の研究期間は平成29年度から3年度まで。3年度は、生徒の学習状況を把握するクラウドサービスの活用に関する研究を継続して対面授業のねらいなどを把握。授業時数緩和に向けた根拠などを整理する見通し。

(解説 2021-03-29付)

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