【解説】６日から春の全国交通安全運動

（解説 2021-04-01付）

　内閣府、警察庁などが主催する「令和３年春の全国交通安全運動」が、６日からスタートする。

　運動は、広く国民に交通安全思想の普及・浸透を図り、交通ルールの順守と正しい交通マナーの実践を習慣付けるとともに、国民自身による道路交通環境の改善に向けた取組を推進することで、交通事故防止の徹底を図ることを目的としている。

　運動期間は６日から１５日まで。１０日は「交通事故死ゼロを目指す日」としている。

　運動の重点として、①子どもと高齢者をはじめとする歩行者の安全の確保②自転車の安全利用の推進③歩行者等の保護をはじめとする安全運転意識の向上―の３点を設定。

　①では、基本的な交通ルールについて呼びかけを強化するほか、交通安全教育等の実施などを行う。

　②では、前照灯や信号順守と交差点での一時停止、安全確認などを確認するよう取り組むほか、２人乗りや並進などの禁止、スマートフォン等使用の危険性などを呼びかける。

　③では、妨害運転（いわゆるあおり運転）の悪質性・危険性の周知と「道路交通法の一部を改正する法律（令和２年法律第４２号）」による罰則の創設等についての広報啓発のほか、「思いやり・ゆずり合い」の気持ちをもった運転の必要性、ドライブレコーダーの普及促進等に関する広報啓発の推進などを徹底。

　なお、都道府県の交通対策協議会等は、全国重点のほか、地域の交通事故実態等に即して必要があるときは地域の重点を定めることができるとしている。

　主催機関・団体は、今後の新型コロナウイルス感染症等の状況や国民の交通行動の変化等を注視しつつ、国民の命と健康を守ることを第一に運動を実施していく。

(解説 2021-04-01付)