【解説】子に対する前兆事案　２月末

（解説 2021-04-02付）

　道警本部は、子どもに対する前兆事案の届出受理状況（２月末現在）をまとめた。１月からの累計で、前年同期比７件減の７３件を受理した。

　前兆事案は、子ども（１３歳未満）等を対象とする性犯罪などの凶悪犯罪の前兆とみられる声かけやつきまといのこと。

　２月は、道内で前年同期比１件増の３９件を受理。１月からの累計では、７件減の７３件を受理した。

　態様別にみると、「声かけ」が２４件と最も多く、全体の３２・８％を占める。次いで「身体露出」が１２件で１６・４％、「つきまとい」「容姿の撮影」がそれぞれ１１件で１５％、「ストーカー等」が１件で１・３％、その他が４件で５・４％だった。

　発生時間帯は「午後３時台」が２５件で最多。次いで「午後２時台」１４件、「午前６～８時台」「午後４時台」がそれぞれ１１件などとなった。

　発生場所は「道路（歩道）上」が６１件で８割以上を占めた。次いで「公園」７件、「建物内」４件、「その他」１件となった。

　発生時の子どもの状況は「登校・下校時」が４７件で６割超を占め最多。「習い事・友人宅・買い物などへの行き帰り」１４件、「遊戯中」９件、「その他」３件と続いた。

　警察署別の受理件数をみると、全道合計７３件のうち、札幌方面の２８警察署が５２件で最も多かった。

　道警本部は、不審者に遭遇した際には、防犯ブザーや大声で近くの大人に知らせること、身の危険を感じた際は、近くの店や家に避難することを指導するよう求めている。

　また、早期通報によって、行為者の特定や不審点の解消などに対応することができることから、子どもから不審者情報を聞いた際には、速やかに通報するよう呼びかけている。

(解説 2021-04-02付)