【解説】2月1日現在の大卒者就職内定
(解説 2021-03-23付)

 文部科学省と厚生労働省は、令和2年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査(3年2月1日現在)の結果を公表した。大学の就職内定率は、前年度同期比2・8ポイント減の89・5%。国公立は1・2ポイント減の92・3%、私立は3・3ポイント減の88・6%となった。

 調査は、平成8年度から就職問題に適切に対処するための参考資料を得るために実施。対象は、国立大学21校、公立大学3校、私立大学38校、短期大学20校、高等専門学校10校、専修学校(専門課程)20校の計112校。

 短期大学の就職内定率は6・6ポイント減の82・7%。高等専門学校と専修学校(専門課程)、大学等(大学、短期大学、高等専門学校)を合わせた就職内定率は3・1ポイント減の89・3%だった。

 男女別でみると、男子の就職内定率は2・9ポイント減の88・1%、女子は2・6ポイント減の91・2%。国立大学では男子89・7%、女子95・1%、私立大学は、男子87・6%、女子89・9%となっている。

 文系・理系別では、文系は3・3ポイント減の88・9%、理系は0・9ポイント減の92・1%だった。

 地域別(大学のみ)では、北海道・東北地区の内定率が最も高く、1・7ポイント減の90・9%。一方で、増加傾向がみられたのは中国・四国地区のみ。0・6ポイント増の87・7%だった。

 厚労省は、新卒応援ハローワークの就職支援ナビゲーターと大学等の就職相談員との連携による新卒者等の就職支援などを行っている。

 「引き続き関係府省と連携し、新卒者等の雇用に関する施策の推進に努めていく」とコメントしている。

 次回調査は4月1日。5月中旬ころに発表する予定。

(解説 2021-03-23付)

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