【解説】令和2年 少年非行等の状況
(解説 2021-03-17付)

 警察庁は、令和2年における少年非行、児童虐待および子どもの性被害の状況をまとめた。大麻乱用による検挙人数は前年比45・6%増の887人。児童虐待の通告児童数は8・9%増の10万6991人で、心理的虐待、身体的虐待、性的虐待が増加している。

 刑法犯少年の検挙人数は12・3%減の1万7466人。14~19歳の全年齢で減少している。

 薬物事犯では、大麻乱用による検挙人数が45・6%増の887人となり、平成25年の59件から増加が続く。

 校内暴力事件の検挙・補導人数は20・4%減の549人。小・中学生、高校生いずれも減少した。教師に対する暴力事件の検挙・補導人数は18・0%減の173人。平成25年の799人から減少が続いている。

 いじめに起因する事件の検挙・補導人数は25・1%減の199人となり全校種で減少。いじめによる事件の罪種別件数は「暴行」「傷害」「恐喝」の順に多い。

 児童虐待の通告児童数は、前年比8・9%増の10万6991人。このうち、「心理的虐待」が10・8%増の7万8385人、身体的虐待が6・4%増の1万9452人、性的虐待が11・7%増の295人など増加している。

 児童売春事件などの被害児童生徒数は12・7%減の1531人で前年より減少した。

 SNSに起因する被害児童数は12・6%減の1819人。

 このうち「児童売春・児童ポルノ禁止法違反」が908人、「青少年保護育成条例違反」が738人、「児童福祉法違反」が31人など。重要犯罪では略取誘拐が75人で、平成23年から毎年、増加し続けている。

 被害のあった児童のフィルタリング利用率は1・1ポイント増の14・5%だった。

(解説 2021-03-17付)

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