【解説】ＳＳＨ　３０年度指定校中間評価

（解説 2021-03-11付）

　文部科学省は、スーパーサイエンスハイスクール（ＳＳＨ）について、平成３０年度指定校の中間評価の実施結果を公表した。

　文科省では、将来の国際的な科学技術人材の育成を図るため、科学技術、理科・数学教育に関する研究開発を行う高校等をＳＳＨに指定し、理科・数学等に重点を置いたカリキュラムの開発や大学等との連携による先進的な理数系教育を推進している。

　中間評価は、指定から３年目の学校について、ＳＳＨ企画評価会議協力者（外部の有識者）による研究開発の進ちょく状況等を評価するもの。３０年度SSHに指定した４９校が対象。

　結果、２校が「優れた取組状況であり、研究開発のねらいの達成が見込まれ、さらなる発展が期待される」、７校が「これまでの努力を継続することによって、研究開発のねらいの達成が可能と判断される」との評価を受けた。

　１７校が「これまでの努力を継続することによって、研究開発のねらいの達成が概ね可能と判断されるものの、併せて取組改善の努力も求められる」との評価。釧路湖陵高校が該当した。

　このほか、２３校が「研究開発のねらいを達成するには、助言等を考慮し、一層努力することが必要と判断される」と評価され、「当初計画の変更等の対応が必要」「経費の大幅な減額または指定の解除が適当と判断」との評価はなかった。

　各指定校について、それぞれの中間評価の概要も公表。

　釧路湖陵高については、「ＳＳＨ推進部が各分掌、各教科と連携して学校全体で取り組み、事業全体を推進できている」「開発した教材を、ホームページ等を活用し、道内・校内にとどまらず、全国的に積極的に発信するとともに、改良を加えていくことが望まれる」などの評価を受けた。

(解説 2021-03-11付)