【解説】青少年ネット利用９５．８％

（解説 2021-03-10付）

　内閣府は、令和２年度青少年のインターネット利用環境実態調査結果の速報値を公表した。青少年は９５・８％が利用し、上昇傾向にあることなどが明らかになった。

　平成２１年度から、青少年とその保護者、低年齢層を対象として、情報モラル教育の認知度やフィルタリングの利用度等を調査。

　内容みると、青少年の９５・８％がインターネット利用をしていると回答。利用する機器は、スマートフォン６７・１％、タブレット３６・３％、携帯ゲーム機３２・５％が上位を占めている。学校種別のインターネット利用率は高校生９８・９％、中学生９７・４％。

　低年齢層の子どもの６４％がインターネットを利用していると回答。小学生（６～９歳）は８２・４％だった。

　青少年の利用状況では、学習用タブレット９１・１％、携帯音楽プレイヤー８４・６％、スマートフォン８２・７％、格安スマートフォン８２・３％、子ども向けスマートフォン８０・０％で、子ども専用の機器を利用している割合が高い傾向にあった。

　利用内容の内訳は、高校生がコミュニケーション９３・４％、動画視聴９２・１％、音楽視聴８５・９％が上位。勉強等は６５・３％。中学生が動画視聴８６・２％、ゲーム７９・０％、コミュニケーション７７・２％、勉強等は４９・３％。小学生がゲーム８２・５％、動画視聴７８・３％が上位、勉強等が４０・３％だった。

　青少年の一日当たりの平均利用時間は、前年度と比べ約２３分増加し約２０５分。高校生が約２０分増の約２６７分、中学生が約２４分増の約２００分、小学生が約１７分増の約１４６分。

　利用に関する家庭のルールでは、低年齢層の子どもの保護者のうち、「ルールを決めている」との回答は８２・１％で、年齢が上がると割合は増加傾向にある。

(解説 2021-03-10付)