石狩局　２年度管内教育実践表彰式　授業改善　成果等たたえ　堀本局長、平瀬次長　受賞８者に

（道・道教委 2021-03-31付）

　石狩教育局は３月中旬から、令和２年度管内教育実践表彰の表彰式を行った。堀本厚局長と平瀬一弘次長がそれぞれ受賞した７校・１団体を訪問し、表彰状を贈呈。優れた教育活動をたたえるとともに、今後の活躍に期待を寄せた。

　２年度の管内表彰は、学校教育では千歳市立青葉中学校（小笠原輝幸校長）、北広島市立西の里小学校（中川幹彦校長）、西の里中学校（高松篤校長）、当別町立当別小学校（昇洋一校長）、西当別小学校（伊東優子校長）、札幌手稲高校（渡辺祐司校長）、札幌稲雲高校（遠藤直樹校長）が受賞。社会教育では、千歳市子ども会育成連合会（四方信次会長）が栄誉に輝いた。

　３月中旬から堀本局長と平瀬次長が各受賞者を訪問。表彰状を手渡した。

　青葉中の小笠原校長は受賞に関して、他校の校長からの話や、堀本局長から表彰状を受け取ったことで受賞の重みや実感が湧き、教職員と喜びを分かち合ったという。

　「小中一貫教育支援事業の指定を受けたことで推進力につながった。校区の小学校とも授業改善に向けて高め合うことができた」とあらためて成果を感じていた。同校は理科教員の専科指導加配や乗り入れ授業などの取組を続けている。

　西の里小と西の里中は、共に小中一貫教育の推進に向けて大きな成果を上げた。

　中川校長は「小・中学校の教職員による努力が今回の表彰につながった」と話し、高松校長は学校課題研究発表会に向けた準備期間を振り返り、教職員の労をねぎらった。両校長は、「今後に向けてさらに小中一貫教育の取組を進めていきたい」と述べた。

　当別小と西当別小は、授業改善推進チーム活用事業の指定校として授業改善や教職員の資質向上に向けた実践を行っている。

　昇校長は「チームとなって互いのよい授業実践を交流することで、子どもに還元できた」と、受賞の喜びを語った。伊東校長は「事業の推進によって授業改善に磨きがかかり、教員のスキルアップにもつながった。学習の見通しがつく授業を心がけ、学力の底上げに成功した」と話し、今後も授業改善の取組を継続する意向を示した。

　札幌手稲高の渡辺校長は「生徒たちは遠い異国の人たちへの思いをもちながら貢献活動を続けている。生徒たちにとっても今後の励みにつながる受賞となり、ありがたく思っている」と述べ、国際貢献活動が生徒間で引き継がれていくことを願った。

　札幌稲雲高の遠藤校長は、元年度から文部科学省の指定を受けた人権教育研究の取組にふれ、「生徒が身近な問題に意識を向けるよう取組を進めた」とし、指定校としての取組を契機に、「生徒を迎え入れる学校の雰囲気づくりや教員の言動を見直す機会となった」と話した。

　千歳市子ども会育成連合会の四方会長は「中高生のボランティア団体“つばさ”がリーダーとなって子どもたちとかかわる機会を増やし、経験を積むことで人材育成を図りたい」と述べた。

　これまで行ってきた行事に加え、今後は避難所生活を体験する防災キャンプの開催に向けて準備を進めている。

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