文科大臣優秀教職員表彰　道若手教職員等奨励賞　上川局が伝達式　人材育成へ意欲　中川教諭　ICT活用挑戦　板橋教諭　士別翔雲高２教諭に

（道・道教委 2021-03-31付）

左から河野局長、板橋教諭、中川教諭、木幡校長

　【旭川発】上川教育局は２２日、士別翔雲高校（木幡かおる校長）で表彰状伝達式を執り行った。中川卓教諭が令和２年度文部科学大臣優秀教職員表彰、板橋翔教諭が２年度道教育実践表彰で新設された若手教職員等奨励賞を受賞。河野秀平局長から表彰状を手渡された両教諭は、さらなる活躍へ意欲を燃やした。

　中川教諭は、保健体育科教諭として地域に根差したキャリア教育の実践に取り組むとともに、部活動指導において優れた指導力を発揮。ウエイトリフティング部の顧問として、技術や体力の向上だけでなく、人間性や社会性の向上を目指した指導に努め、着任以来、毎年度、全国大会出場を果たしている。

　元年度は道教育実践表彰（教職員表彰）を受賞。２年度はコロナ禍でインターハイなどが中止にとなったものの、昨年１２月の全日本選手権大会、ことし２月の全日本ジュニア選手権大会に出場した生徒が好成績を修めたほか、本年度卒業部員を早稲田大学、日本大学に送り出した。

　板橋教諭は理科教諭として熱心に教科指導を行うとともに、地域連携協力校・特例校の派遣教員として下川商業高校における授業・遠隔授業に尽力。元年度には士別市内小学校で「天気の変化」の単元を行い、本年度の長期休業期間には、動画配信サイトやウェブ会議システムを活用するなど、自校における新しい授業スタイルの導入を進めた。

　２２日、教育局の河野局長が同校を訪問し、２人に表彰状を伝達。功績をたたえ、今後のさらなる活躍を期待した。

　中川教諭は「昨年に続き表彰いただき光栄。今後も地域に入り、人材育成のために工夫していきたい」と気を引き締めた。

　また、２６日から石川県で行われている全国高校ウエイトリフティング競技選抜大会出場に向け、「活躍できるよう尽力したい」と意気込みを。結果、２年生の瀨川瑠奈さんが女子７１㌔級で優勝を果たした。

　板橋教諭は「取り組んできたことを評価いただき、ありがたく思う。今後もＩＣＴを活用して遠隔地の生徒を支援するなど、道全体の教育の質の向上に尽力していきたい」とコメント。「ＶＲで道具を操作できる実験室を再現するなど、疑似的な体験につながるＩＣＴの活用に挑戦したい」と新たな実践への意欲を燃やしていた。

(道・道教委 2021-03-31付)