文化芸術を生かしたい分野　「教育」５割以上　札幌市が市民意識調査

（札幌市 2021-04-23付）

　札幌市は、令和２年度文化芸術意識調査の報告書をまとめた。無作為に抽出した市民を対象に行った文化芸術に関するアンケート結果を集約。「市において文化芸術を生かした方がよいと感じる分野」の質問に対して、半数以上が「教育」と回答した。「市が行う文化芸術や文化財、歴史的資産に関する取組に関しての要望など」では、「文化・芸術に小中学生がもっとふれられるカリキュラムにしてほしい」という意見が挙がった。

　市では、より効果的な文化芸術施策を実施していくため、文化芸術に対する市民の関心度やニーズ等のデータを広く収集することが不可欠と考え、２月１９日から無作為に抽出した１５歳以上の５０００人を対象に、郵送による市民アンケートを実施した。

　設問は全部で２２項目。

　市民の文化芸術に対する認識を問う設問では、約９割が「市民が文化芸術を鑑賞することや、自ら文化芸術活動を行うことは大切」と回答した。

　「市が文化芸術を生かした方がよいと感じる分野」（複数回答）を選ぶ項目では、「教育」が半数を超え最多。続いて「まちづくり・地域の活性化」と「観光」が４割を超え、「子育て」が３割を超える結果となった。

　「市が行う文化芸術や文化財、歴史的資産に関する取組に関し、課題と感じる点や要望」（自由記述）に関する項目では、「文化・芸術に小中学生がもっとふれられるカリキュラムにしてほしい」「興味がない大人が増えてしまうため、小中学校の教育にも時間をかけた方がよい」などの意見が挙がった。

(札幌市 2021-04-23付)