道教委が高校進路指導対策会議 生徒に効果的な支援を コーディネーターの役割学ぶ(道・道教委 2021-04-26付)
オンライン開催し100人が参加
道教委は22日、令和3年度高校進路指導対策会議をオンライン開催した。公立高校や特別支援学校高等部の進路指導担当教員など約100人が参加。これからの進路指導の充実に向けて研鑚を積んだ。また、㈱ハッピーアローの森順子代表取締役が講演。コーディネーターの役割や活用などを解説した。
会議は、高校と特別支援学校高等部の進路指導上の諸問題について研究協議を行い、地域、学校の実情に応じた進路指導の充実と雇用対策の円滑な推進を図ることが目的。
前年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で中止。本年度は会議開催に向け2日間日程を1日日程に切り替え、部会ではなく全員参加型で説明するなど、時間短縮に努めた。
開会式で柴田亨高校教育課長があいさつ。大学入試センターがことし3月、新学習指導要領に対応した7年度大学入学共通テストからの出題教科・科目を公表したことにふれ、広く情報収集を図るよう求めた。
3年3月卒業の高校生の就職状況について、新型コロナウイルス感染症の影響を受けたものの、就職決定率は97・0%なり、「ここ数年と同程度の結果となった」と報告。今後、生徒たちの社会生活や職業生活に必要なコミュニケーション能力などの基本的な能力や態度、望ましい勤労観などを養う取組を求めた。
続いて、森代表が「生徒の進路選択を支援するアプローチ~コーディネーターの役割と自分軸の発見」と題して講演。
森代表は、教育コンシェルジュ・ビジネスコーチ・フリーアナウンサーなどの経歴をもち、平成26年に同社を設立。学校でのキャリア教育や企業研修講師、講演活動などを幅広く行っている。
自身が教育に貢献するために挑戦した一つとして、北海道大学大学院教育学院を修了したことを挙げ、高校普通科におけるキャリア教育のコーディネーターの有用性についての実践研究を追究し、専門的な知見を高めてきたことなどを紹介した。
この経験を踏まえ、コーディーネーターの役割やキャリア教育の研究、キャリア教育コーディネーターなどについて解説し、生徒の効果的な支援を図るよう求めた。
このあと、河合塾札幌校の北山健一校舎長が「大学入学共通テストの分析について」、道労働局職業安定部職業安定課の和田恒雄課長補佐が「3年3月新規高校卒業者の求人・求職状況」、道障害者職業センターの一井仁志主任障害者職業カウンセラーが「発達障がいのある方の就労現状~事例から考える」について説明した。
また、札幌北高校進路指導部長の小松旭教諭が「効果的な進路指導の取組」、常呂高校就職支援教員の金川佳美教諭が「就職指導の改善」について、それぞれ実践発表した。
(道・道教委 2021-04-26付)
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