道・道教委 4年度文教施策等要望 感染症対策など7重点 ICT支援員配置促進要請
(道・道教委 2021-04-26付)

 道、道教委の令和4年度国の文教施策および予算に関する提案・要望が22日の教育委員会議で決定した。重点要望は7項目で、新型コロナウイルス感染症対策のための財政措置の継続、少人数学級拡大に伴う教職員定数の着実な改善・充実などを要望。ICT関連では高校の1人1台端末や、ICT支援員の配置促進に向けた補助制度の新設を求めた。=要望概要は後日掲載=

 重点要望事項は7項目、一般要望事項は20項目の計27項目。

 重点要望は、①学校における感染症対策の充実②「令和の日本型学校教育」の構築に向けた学校教育施策の充実③学力・体力向上に向けた施策の充実④公立学校の教職員定数の改善・充実⑤教育の情報化を推進する施策の強化⑥学校施設の耐震化等の整備促進⑦学校における働き方改革の推進―で、うち①と②が新規要望事項となっている。

 ①では、感染症対策の徹底を図りつつ学校教育活動を円滑に継続するため、校長の判断で迅速・柔軟に対応するための経費を要望。修学旅行キャンセル料など感染拡大に伴い発生する経費、冬季換気による室温低下への対応、特別支援学校のスクールバス増便への財政措置などを求めた。

 ②では、学校と教員の業務、役割、指導の範囲・内容・量の精選・縮減・重点化、教職員定数や外部人材などの人的資源とICT環境や学校施設整備など物的資源の十分な供給と支援を要望。

 高校の特色化・魅力化のため学校と関係機関をつなぐコーディネーターの配置やマイスター・ハイスクール事業など指定校の拡充を挙げている。

 ③では、少人数学級拡大に伴う教職員定数の着実な改善・充実、4年度を目途とする小学校高学年の教科担任制導入に向けた定数措置の充実などを要望。

 ④では、広域分散で小規模な学校が多い本道の地域事情を踏まえ、小規模中学校における免許外教科担任解消のための定数措置の拡充、小学校の複式学級における学級編制標準の引き下げと中学校の複式学級解消のための定数改善などを挙げている。

 ⑤では、児童生徒1人1台端末の維持更新、高校における端末整備、校外通信ネットワークの高速大容量化のための財政措置を要望。

 ICT支援員を新たな職として学校教育法などで位置付けて配置促進に向けた補助制度を新設するとともに、統合型校務支援システムの普及拡大を求めた。

 ⑥では、学校の老朽化、耐震化や津波対策、特別支援学校の教室不足解消に関する補助制度の嵩上げ措置の期間延長などを要望。

 ⑦では、学習指導員、スクール・サポート・スタッフ、部活動指導員、ICT支援員など外部人材を活用する事業の充実、校務支援システムの導入促進を挙げている。

 5月下旬、道議会文教委員会と合同で国への要請活動を実施する予定。

(道・道教委 2021-04-26付)

その他の記事( 道・道教委)

十勝管内3年度教育推進の重点 一人ひとりの学び実現 村上局長 十勝担う人材育成

十勝教育局長村上由佳  【帯広発】十勝教育局の村上由佳局長は4月中旬、幕別町内の十勝教育研修センターで開いた管内小・中学校校長会議で、令和3年度管内教育推進の重点を説明した。テーマ「十勝らしい一人一人の学びの実現...

(2021-04-28)  全て読む

オホーツク管内3年度教育推進の重点 地域課題探究型の教育を 野上局長 高・特校長へ要請

管内教育推進の重点、全景  【網走発】オホーツク教育局の野上義秀局長は20日、網走市内の北コミュニティセンターで開かれた管内高校・特別支援学校長会議で令和3年度管内教育推進の重点を説明した。「社会の変化に対応する教育...

(2021-04-27)  全て読む

オールオホーツクで学力向上を! 指標設定や端末活用など オホーツク局 HPに優れた行動計画

 【網走発】オホーツク教育局は、管内学力向上支援事業「オールオホーツクで学力向上を!」におけるロードマップの優れた取組例を同局ホームページに掲載している。具体的取組内容や目標指標の設定、1人...

(2021-04-27)  全て読む

道教委 オリパラ教育推進事業 拠点校は留寿都小など 5月28日に地域セミナー

 道教委は、オリンピック・パラリンピック教育推進事業の令和3年度推進校を決定した。すべて新規で、拠点校に留寿都村立留寿都小学校など8校、協力校に拠点校地域内の小・中学校13校の計21校を決定...

(2021-04-27)  全て読む

道教委 地学協働活動推進事業 12校で探究型教育推進 高校・自治体・産業界つなぐ

 道教委は、令和3年度新規事業「北海道CLASSプロジェクト(地学協働活動推進実証事業)」の研究指定校を決めた。道内4ブロックごとに推進校、連携校を各1校指定。加えて、前年度まで取り組んでき...

(2021-04-27)  全て読む

留萌管内3年度教育推進の重点 学校・家庭・地域が協働 上田局長 学び止めない教育を

留萌教育局長上田哲史  【留萌発】留萌教育局の上田哲史局長は14日、留萌合同庁舎で開いた管内市町村教育委員会教育長会議で令和3年度管内教育推進の重点について説明した。テーマ「学校・家庭・地域社会が協働を深め、ふる...

(2021-04-26)  全て読む

道教委が高校進路指導対策会議 生徒に効果的な支援を コーディネーターの役割学ぶ

高校進路指導対策会議  道教委は22日、令和3年度高校進路指導対策会議をオンライン開催した。公立高校や特別支援学校高等部の進路指導担当教員など約100人が参加。これからの進路指導の充実に向けて研鑚を積んだ。また、...

(2021-04-26)  全て読む

檜山管内3年度教育推進の重点 地域・学校 協働し取組 近藤局長 手腕発揮に期待

檜山管内公立学校合同校長会議  【函館発】檜山教育局は15日、江差町文化会館で管内公立学校長合同会議を開いた。管内の小・中学校、高校、特別支援学校の校長35人が出席。近藤史郎局長が令和3年度の管内教育推進の重点を説明し、...

(2021-04-23)  全て読む

道 フロンティアキッズ育成事業 秩父別小など6校実施 SDGs学び地域未来図作成

 道は、本年度新規事業となる道フロンティアキッズ育成事業の実施校を決定した。秩父別町立秩父別小学校、石狩市立石狩八幡小学校など6校で、小学5年生の総合的な学習の時間において、自然や町並みを未...

(2021-04-23)  全て読む

道教委 発達障がい支援成果普及 域内の全学校等対象に 連携推進地域14市町村に

 道教委は本年度から、発達障がい支援成果普及事業において、これまでの推進校の指定から市町村内の全幼稚園や学校を対象とする「連携推進地域」の指定に切り替える。本年度の連携推進地域は各管内で1市...

(2021-04-23)  全て読む