道教委が小・中指導主事研究協議会 多様な学び 実現目指す 指導助言の方向性など協議
(道・道教委 2021-04-28付)

 道教委は26日、令和3年度公立小・中学校各教科等担当指導主事研究協議会をオンラインで開催した。義務教育担当指導主事など約200人が参加。中央教育審議会答申を踏まえ、学習評価の改善やGIGAスクール構想への対応について共通理解を図るとともに、指導助言の在り方や方向性を協議した。

 本道における教育課程編成・実施上の課題の解決に向け、必要な指導助言の在り方について演習・協議等を通して共通理解を深めるとともに、指導主事の資質・能力の向上を図るもの。本年度は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、例年は2日日程だったものを1日日程にし、遠隔開催にするなど、内容を見直した。

 26日は、札幌市内の道第2水産ビルをメーン会場として、各教育局などを遠隔システムでつないだ。

 冒頭、あいさつに立った行徳義朗義務教育課長は「新型コロナウイルス感染症の影響によって、これまで当たり前だった日常が大きく変わり、先を見通すことが困難な時代となった」と強調。その上で、「逆境や制約を受け身ではなく変革の扉としてとらえ、誰一人取り残さない、多様な学びと安心な居場所となる学校の実現に向け、道内各地で力を発揮していただきたい」と呼びかけた。

 続く全体会では、義務教育課の田中智則係長が「学習評価の改善に向けた指導助言の在り方」と題して説明。

 参加者は中教審答申「“令和の日本型学校教育”の構築を目指して」の内容を踏まえ、学習の指導と評価の一体化を実現するための考え方やポイントなどを学び、各管内における学習評価の改善に向けた指導助言の在り方について協議した。

 このほか、担当者がGIGAスクール構想への対応について説明。参加者は、1人1台端末の効果的な活用に向けた指導助言の在り方について協議し、方向性を確認した。

 このあと、「国語」「理科」「図画工作・美術、音楽」「算数・数学」「社会」「体育・保健体育、総合的な学習の時間」「外国語活動・外国語」「生活、特別の教科 道徳」「家庭・技術家庭、特別活動」の9部会に分かれ、各教科等における指導と評価の一体化に向けた今後の方向性について話し合った。

 なお、各部会の説明内容は、協議会終了後、義務教育課YouTubeチャンネルに掲載する予定。

(道・道教委 2021-04-28付)

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