石狩管内3年度教育推進の重点 情報教育充実など目標6点 堀本局長 道立学校長に要請(道・道教委 2021-04-28付)
石狩教育局・堀本局長
石狩教育局の堀本厚局長は、20日にオンライン開催した管内道立高校長・特別支援学校長会議で令和3年度管内教育推進の重点(道立学校版)を示した。「社会で活きる力の育成」など、目標は6点。1人1台端末を活用した教育活動の充実を図るとともに、情報活用能力や情報モラルの育成を目指す指導の充実を進めるよう要請した。教育推進の重点はつぎのとおり。
【前年度からの変更点】
▼目標1に「情報教育の充実」を追加
GIGAスクール構想にかかわり、1人1台端末を活用した教育活動の充実を図るとともに、Society5・0時代の中で生きていく児童生徒に対し、情報活用能力や情報モラルの育成を目指す指導の充実を進める必要がある。
【目標1 社会で活きる力の育成】
▼これからの時代に求められる資質・能力の育成
視点「教科等を超えた授業改善の視点の共有」を重視し、学校全体で組織的に授業改善に取り組むようお願いする。
▼特別支援教育の充実
視点「個別の教育支援計画の作成と引継ぎ等への活用」や「特別支援教育にかかる研修の実施」に、これまで以上に意識的に取り組むようお願いする。
▼理数教育の充実
視点「普段の生活との関連を意識した授業の充実」や「観察・実験を重視する授業の充実」に引き続き取り組むようお願いする。
【目標2 豊かな人間性の育成】
▼道徳教育の充実
視点「学校全体で行う道徳教育の充実」に、引き続き取り組むようお願いする。
▼いじめの防止や不登校児童生徒への支援の取組の充実
視点「学校いじめ防止基本方針の見直し・実質化」にかかわり、方針の定期的な見直しと、児童生徒がいじめの問題等について、主体的に考える場を設定するなど、いじめの未然防止に向け、方針を踏まえた具体的な取組を推進するようお願いする。
視点「不登校児童生徒の相談・指導の充実」については、引き続き学校内外の関係機関と連携を図りながら、すべての不登校児童生徒が、専門機関等による相談・指導を受けることができるようにするなど、不登校の解消に向けた取組を進めるようお願いする。
【目標3 健やかな体の育成】
▼体力・運動能力の向上
視点「体育・保健体育授業以外の学校の創意工夫による体力向上の取組の充実」に引き続き取り組むようお願いする。
【目標4 学びを支える地域・家庭との連携・協働の推進】
▼学校と地域の連携・協働の推進
視点「家庭や地域社会との連携及び協働」にかかわり、コミュニティ・スクールと地域学校協働活動など、学びと地域づくりが一体となったプロジェクトの推進に向け、関係者で目標やビジョンを共有する協議を行うなど、地域とともにある学校づくりや「学校を核とした地域づくりに取り組むようお願いする。
【目標5 学びをつなぐ学校づくりの実現】
▼学校運営の改善
視点「働き方改革の推進に向けた組織運営体制の改善・充実」にかかわり、教職員が児童生徒と向き合う時間の確保に向け、業務改善等を継続的に進めるなど、学校の組織運営体制の改善・充実を図る、働き方改革の推進に努めるようお願いする。
【目標6 学びを活かす地域社会の実現】
▼生涯学習の振興
例えば、地域づくりにつながる学習活動の機会の充実や生涯学習を推進する人材育成の取組など、視点「学んだ成果を生かした社会参画の促進」に取り組むようお願いする。
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(道・道教委 2021-04-28付)
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