観察・実験実践基礎研修　小・中　授業改善へ方策考察　理セン紙上研修　講義動画等送付

（道・道教委 2021-05-21付）

　道立教育研究所附属理科教育センターは、紙上型研修として、観察・実験の実践基礎研修（小・中学校）「すぐできる＝基本的な観察・実験の進め方」を実施している。小・中学校理科教育における授業づくりを説明した講義のほか、４領域の観察・実験を収録したＤＶＤを受講者に送付。研修期間は７月１６日まで。

　理科の観察・実験に関する基礎的・基本的な内容や指導方法について理解を深め、実践的指導力の向上を図るとともに、授業の改善・充実に向けた方策を考えることが目的。

　新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、集合型研修から紙上型研修に切り替えた。受講者には研修テキストおよびＤＶＤを送付して実施。研修期間は７月１６日まで。

　小・中学校理科教育の課題と改善策と題した講義動画では、小・中学校理科教育における授業づくりについて説明。各校種の理科学習指導要領をもとに、理科における主体的・対話的で深い学び、探究の過程、見方・考え方などを解説している。

　指導と評価に関し、評価は「児童生徒の学習状況を把握するためのものであり、教員にとっては授業改善につながる」と説明。評価の基本方針として、必要性・妥当性が認められないものは見直す必要があるとし、発言回数や宿題提出などは生徒指導上の課題も含まれるため、理科の学習状況として扱うことは望ましくないとしている。

　このほか、エネルギー領域、地球領域、生命領域、粒子領域における観察・実験の実践動画と解説をＤＶＤに収録。小学校と中学校での観察・実験の共通点・相違点を紹介し、各校種での各領域に対する概念の違いや系統性について共有化することの大切さを伝えている。

(道・道教委 2021-05-21付)