道教委　ＣＬＡＳＳプロジェクト　初の試み　３課が連携　全道へ普及　１４教育局にチーム

（道・道教委 2021-05-24付）

　道教委は、社会教育課が中心となって本年度開始した北海道CLASSプロジェクト（＝地学協働活動推進実証事業）の本庁プロジェクトチームを発足させた。道教委初となる３課連携組織で、社会教育課、高校教育課、義務教育課で組織。横断的な連携を図りながら、コーディネーターの養成研修の開催やデジタル版広報の作成などについて検討し、研究指定校へのきめ細かな支援の実現に向けて活動していく。

　事業は、地域と学校の連携・協働体制を整備し、活動を通じて「まち・ひと・しごと」と「学び」のつながりづくりを図ることが目的。地域コーディネーターを配置して高校と自治体や産業界をつなぎ、地域課題探究型のキャリア教育などを推進する。

道内４圏域から推進校に当別高校など４校、連携校に夕張高校など４校、サポート校に余市紅志高校など４校を指定した。

　今回立ち上げたプロジェクトチームは、社会教育課の地学協働推進係を中心に、高校教育課、義務教育課の各係員で構成。３課横断的な連携をねらいとした組織編成は初めての試み。主査や指導主事など中堅職員７人が中心となって活動する。

　主な活動は、教育局のプロジェクトチームに必要なツールの開発のほか、コーディネーター養成研修や全道地学協働オンライン情報交流会、全道地学協働アワードの実施、デジタル版広報の作成・公開に関するもの。これらの開発などに向けて、構成員が全道の実践事業の分析や地域課題探究型学習（ソーシャルビジネスプロジェクト）の実証研究、コーディネーター支援のための情報整理、知事部局との情報交換などに取り組んでいく。

　具体的には、市町村や振興局の地方創生に関する取組との連携強化を図るほか、推進センター作成の新聞記事データーベースを参考とした取組などを予定。定期的なミーティングで、きめ細かな支援を実現する。

　事業の一環として現在、１４教育局でプロジェクトチームを立ち上げている。研究指定校以外の地学協働活動を希望する高校への支援を図る。

　道内全域に地学協働活動の取組をより一層普及させることを目的とした取組。主に、域内の学校と地域、企業の協働、振興局および市町村首長部局との連携強化に向けて協議する。

　プロジェクトチームは、次長、義務教育指導監、企画総務課長、教育支援課長、主幹、社会教育指導班、高校教育指導班、義務教育指導班、進路相談員などで組織。中でも、進路相談員を通して企業との連携強化、企画総務課長を通して振興局地域政策課との連携強化を期待する。

　地域協働活動に希望する高校は、校長、教頭担当教諭、地域コーディネーターで組織。地域は、地域人材、企業・団体、市町村教育職員・首長部局職員で構成。各教育局、高校、地域の３者が連携・協働を図る。

　現在、各教育局でチームの立ち上げが始まっている。今後、地域の実情を踏まえた特色ある活動を展開していく。

(道・道教委 2021-05-24付)