【解説】子に携帯・スマホ　３３％

（解説 2021-05-25付）

　厚生労働省は、第１０回２１世紀出生児縦断調査（平成２２年出生児）結果を公表した。携帯電話（スマートフォンを含む）の保有状況、コンピューターゲームの利用状況などを調査。携帯電話の保有について、「持たせている」と回答した割合は３２・８％。理由として、「子どもと連絡ができるように」が８９・３％を占めた。

　調査は、全国の平成２２年５月１０～２４日の間に出生した人が対象。新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言に伴い、学校によっては休校となるなど、例年とは異なる環境下での調査であったため、オンライン回答も可能とした。回答数は２万４０４１件、回収率９２・０％だった。

　調査をみると、携帯電話（スマートフォンを含む）の保有状況について、「持たせている」は３２・８％、「持たせていない」は６７・１％となった。

　また、持たせ始めた時期は、「小学１年生から」が３１・６％と最も高い。

　持たせた理由（複数回答）は、「子どもと連絡ができるように」８９・３％、「子どもの居場所を確認するため」５５・２％、「きょうだいが持っているから」８・５％の順で多かった。

　一方、コンピュータゲームの利用状況について、登校日にコンピュータゲームを「する」と答えたのは７４・８％。学年が上がるにつれ、ゲームの時間が長くなっている。

　子どもの日常生活で気になることや悩みについては、「ある」と答えたのは７８・４％。学年が上がるにつれて気になることや悩みがある割合が増加している傾向がみられた。

　内容（複数回答）は、「テレビを見たりゲームをする時間が長い」５８・０％、「身体を動かして遊ぶことが少ない」３５・１％、「テレビを見たりゲームをする時間が長い」２３・６％などとなっている。

(解説 2021-05-25付)