【解説】オンラインの有効活用を
(解説 2021-05-18付)

 全道的な新型コロナウイルス感染症の拡大を踏まえ、政府は14日、緊急事態措置区域に北海道を追加。16日から31日間までの間、道内全域で緊急事態措置に基づく感染症対策が講じられることとなった。

 道における警戒ステージがステージ5に移行したことなどから、道教委は特定措置となった9市町村における道立学校で、文部科学省の衛生管理マニュアルで示す「新しい生活様式を踏まえた学校の行動基準」をレベル3に移行した。引き上げに伴い、身体的距離確保の目安は「1㍍を目安に学級内で最大限の間隔をとる」から「可能な限り2㍍(最低1㍍)」に、感染リスクの高い教科活動は原則実施しないこととなる。

 感染リスクの高い教育活動は各教科共通で「児童生徒が長時間、近距離で対面形式となるグループワーク」「近距離で一斉に大きな声で話す」など。理科の実験・観察、音楽の合唱などが該当する。

 小・中学校では、本年度から導入された1人1台端末について、オンライン学習で効果的に活用することが求められている。道教委が前年度に実施したオンライン学習導入モデル事業では、新篠津村立新篠津中学校など指定校8校がオンライン学習の効果的な指導方法を検証。ホームページで成果を紹介している。民間企業の協力を受け、端末やルーターを児童生徒に貸し出す「まなLabo」は前年度に続き実施する。

 端末の適切な利活用の指導やルールの設定については、オンライン研修プログラム「ICT活用“みんなで研修プログラム”」で具体的な取組を紹介。

 文科省では「StuDX Style(スタディーエックス スタイル)」サイトにおいて、端末の利活用に関する優良事例や本格始動に向けた対応などの情報を発信している。

(解説 2021-05-18付)

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