【解説】大学等卒業者就職内定96・3%(解説 2021-05-20付)
文部科学省と厚生労働省は18日、3年3月大学等卒業者の就職内定状況(3年4月1日現在)を公表した。大学、短期大学、高等専門学校を合わた就職内定率は、前年同期比1・7ポイント減の96・3%。地域別では、中部地区が98・3%と最も高く、北海道・東北地区は97・0%だった。
国立大学21校、公立大学3校、私立大学38校、短期大学20校、高等専門学校10校、専修学校(専門課程)20校の計112校を抽出。大学・短期大学、高等専門学校5690人、専修学校560人に電話・面接などの方法で、性別、就職希望の有無、内定状況などについて調査した。
調査結果をみると、大学の就職内定率は前年度同期比2・0ポイント減の96・0%。うち、国公立大は2・3ポイント減の95・9%、私立大は1・8ポイント減の96・1%となった。
短大は0・7ポイント減の96・3%、高専は100%、専修学校(専門課程)は5・6ポイント減の91・2%だった。
大学、短大、高専を合わせると、1・7ポイント減の96・3%。専修学校(専門課程)を含めると2・0ポイント減の95・8%となった。
卒業者全体に占める内定者の割合は72・9%。就職希望者のほか、進学希望者、自営業、家事手伝いなどを含んでいる。
男女別では、男子大学生は2・5ポイント減の95.0%、女子は1・3ポイント減の97・2%。国公立大学では、男子93・3%、女子98・6%。私立大学では、男子95・5%、女子96・8%となっている。
文理別では、文系が1・8ポイント減の96・0%、理系は2・6ポイント減の95・9%だった。
地域別では、中部地区が98・3%と最も高く、北海道・東北地区は・2番目に高い97・0%だった。
(解説 2021-05-20付)
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