石狩八幡小 フロンティアキッズ事業 校区内環境 見つめ直す SDGs学び 成果を発表(学校 2021-05-25付)
石狩市立石狩八幡小学校(得能敏宏校長)は本年度、新たにフロンティアキッズ育成事業に取り組む。5年生を対象に総合的な学習の時間の授業で実施。校区内の環境を見つめ直し、持続可能な環境づくりに関して情報を収集し、「地域未来地図」を作成する。地域住民や石狩中学校の生徒、他学年などに向けて発表の機会を多く設けることを検討している。
事業は道が本年度に創立したもの、「学び」「深め」「共有する」をコンセプトとする環境教育を展開。子どもたちが自分たちの暮らすまちのよさや問題点に気付き、SDGs(持続可能な開発目標)の活用による環境・経済・社会のかかわりを学び、地域貢献への意識と誇りをもち、高めることを目指す。将来的に地域をけん引する持続可能な社会のリーダー候補となる人材を育成する。
5年生を対象に、道内の小学校・義務教育学校6校で取り組む。
実施校に選ばれた石狩八幡小は、単元「わたしたちのふるさと未来図」と題し、計28時間の総合的な学習の授業でプログラムを進める。
児童は4年時に、社会科で地域の河川等の状況、総合的な学習の時間で地域の様子などを学習した。5年社会では森林資源等の状況を学んでいる。
6日には、道SDGs推進人材バンクの奈須憲一郎さんが来校し、SDGsにおける17のゴールを講義した。
今後、講義内容や個人で調べたSDGsの知識を踏まえ、地域未来図を作成する。5人程度のグループに分かれて活動。校区内の環境のよさや問題点を見つめ直し、地域の自然や町並みを未来へ残すために、持続可能な形で環境づくりをしているモデルケースの調査・情報収集等を行う。集めた情報を学級全体で整理・分析したあと、模造紙に書き込み、SDGsのゴールとの関連性をシールで分かりやすく示す。
7月ごろ、再び奈須さんを講師に招き、児童たちが地域未来図の内容を発表する予定。奈須さんからの講評をもとに、地域未来図のさらなる改善・修正を行う。
また、石狩中学校の生徒や地域住民のほか、他学年に発表する場の設定を検討中。地域にはコミュニティ・スクールの活動として周知を行う。意見交流を行い、地域の実態を踏まえた課題への焦点化を図る。
9~10月には、実践校6校による成果発表会に参加するとともに、環境保全に取り組む札幌市内の企業見学を予定している。
事業の学習プログラムを担当する田中孝治教諭は「世界で起きている様々な問題に関して、身近なものとの結び付きを強め、実感をもって課題意識を高めてほしい」と期待を寄せた。
(学校 2021-05-25付)
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