道教委が体力向上推進会議 楽しさ実感する授業を 感染症対策の事例共有
(道・道教委 2021-06-03付)

 道教委は1日、第1回道体力向上推進会議をオンラインで開催した。道内の体育専科教員など60人が参加し、児童生徒の体力向上に向けて運動の楽しさを実感できる授業改善を推進する方針を確認。新型コロナウイルス感染症対策を講じた体育授業の実践事例についても情報を共有した。

 会議は、体力向上支援事業の趣旨と道内児童生徒の体力の現状と課題に対する理解を深め、学習指導要領の要点を踏まえた授業改善や体力向上の取組の改善・充実の方向性を協議することで、自校および管内小・中学校における体力向上の取組に資することが目的。

 札幌市内の道教育大学サテライトを主会場とし、体育専科教員、小学校エキスパート教員、授業実践スペシャリストなど約60人がオンラインで参加した。

 開会に当たり健康・体育課の尾形友秀課長補佐は、中学校の新学習指導要領が全面実施となり、体育科・保健体育科では、スポーツとの多様なかかわり方を通し、生涯にわたるスポーツライフを実現する資質・能力の育成に向けた取組の充実が重要と指摘した。

 つぎに、道内児童生徒の体力や保健体育授業の現状と課題を説明。

 体育専科教員配置校で全国体力・運動能力、運動習慣等調査における体力合計点の平均値が高いことを伝え、運動の楽しさを実感できる授業づくりや体力向上の取組を推進する方針を確認した。

 また、新型コロナウイルス感染症対策を講じた体育・保健体育授業の実践事例を共有。ペアやグループの活動における間隔の確保、児童生徒の気付き、理解、対話を引き出すタブレットやホワイトボードの活用などのポイントを学んだ。

 道教育大札幌校の中島寿宏准教授が主体的・対話的で深い学びの視点からの体育・保健体育授業における授業改善と、組織的な体力向上に向けた取組の充実について講義。演習・協議では、主体的に運動に取り組むため、苦手意識のある児童生徒の指導・支援を充実することや、教育局との連携による実践・指導資料を普及啓発する必要性を指摘した。

 第2回会議は7~8月に開催予定。1学期の事業成果を確認・共有するほか、2学期に向けた取組の方向性と具体的な取組の明確化を図る。

(道・道教委 2021-06-03付)

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