常呂中・穂別高の実践を　道教委　２年度がん教育事例集

（道・道教委 2021-06-04付）

　道教委は、令和２年度『がん教育実践事例集』を作成した。がんに関する協働学習を実施した北見市立常呂中学校と全学年でがん教育を展開した穂別高校における実践、成果と課題を紹介している。

　道教委は文部科学省の委託を受け、平成２６年度からがん教育総合支援事業を実施。がん教育推進校において、新学習指導要領に基づく取組を推進している。

　事例集では、２年度推進校である常呂中、穂別高における実践を紹介。

　常呂中では、３年生保健体育の授業で実施したがんに関する協働学習、外部講師による講話、域内図書館におけるがん関連書籍のコーナー設置などの取組を推進。「がん教育を受けられる年齢になったら検診を受けたい」と回答した生徒の割合が上昇したことなどの成果を示した。

　一方、がん教育を学校教育全体で実施するため、年度当初に全教職員で共通理解を図ること、担当教員任せにしない配慮が必要としている。

　穂別高では、全学年の保健、家庭総合、現代社会、生物基礎の科目でがん教育を実践。がんの恐ろしさ、生徒が自身や大切な人の命や健康について再認識することができたなどの成果を報告した。

　課題として、今後も取組を継続するための研修の充実、関係機関との連携などを挙げた。

(道・道教委 2021-06-04付)