文科省　デジタル教科書の在り方　１次報告

（国 2021-06-09付）

　文部科学省は、デジタル教科書の今後の在り方等に関する検討会議の第１次報告を公表した。デジタル教科書の現状、本格導入に向けて必要となる事項を整理している。

　デジタル教科書の効果的な活用に向けた今後の在り方の方向性をまとめたもの。文科省が設置するデジタル教科書の今後の在り方等に関する検討会議における協議やパブリックコメントの結果を踏まえ、５月２７日の会議に示した報告案の文言を一部修正した。

　デジタル教科書をめぐる現状、意義、本格的な導入に向けた必要事項を整理。全国規模での実証研究を踏まえた効果的な活用の検討、障がいのある児童生徒や外国人への対応、教師の指導力向上が必要としている。

　健康面への配慮では、使用時間や目と端末との距離など、授業・家庭で周知・徹底すべきとし、ICT機器使用時の配慮を学校・地域が協働で行う必要があるとした。

　今後、デジタル教科書の特性を生かした動画・音声の取り入れや検定の在り方について引き続き検討。標準的に備える機能や操作性などの技術的課題については、ワーキンググループを設置して検討を進めていくとしている。

(国 2021-06-09付)