学校工作物等の倒壊防止へ 設置者に安全点検要請 文科省 把握漏れ防止を(国 2021-05-27付)
文部科学省は25日、倒壊や落下などによって重大な事故につながる恐れのある工作物・機器の安全点検を全国の学校設置者に要請した。各学校で作成している安全点検表において把握漏れがないよう確認するとともに、学校、学校設置者、専門家など点検の分担を明らかにするよう求めた。
4月27日、宮城県白石市内の小学校で校庭に設置されていた防球ネットの木製支柱が折れ、児童1人が死亡する事故が発生。同月、福岡県北九州市内の中学校の体育館でバスケットゴールが落下して生徒が負傷するなど、校舎等の内外で事故が発生している。
文科省は4月下旬、各都道府県・指定都市教委などに学校における防球ネットの緊急点検を求めていたが、同様の事故の再発防止と学校環境の安全確保のため、25日に防球ネット以外の工作物・機器等の安全点検を求めた。
点検対象は、倒壊・落下等によって重大な事故につながる恐れのある工作物・機器(門扉、バックネット、ポール、体育器具・遊具など)。設置経緯不明などの理由で点検対象外となっているものを安全点検表に追加することや、項目に応じて学校、学校設置者、専門家など点検の分担を明確にすることを求めた。
また、具体的な点検項目の対象、点検方法、安全点検の一連の流れも周知。安全確保に支障となる場合には、危険物の除去、修繕、危険個所の明示など適切な措置を講じるよう求めた。
(国 2021-05-27付)
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