札幌市立高・特校長会2年度事業報告 研究紀要から 第9回(札幌市 2021-06-11付)
◆特別活動部長連絡協議会
【はじめに】
本協議会は平成5年に発足して以来、部活動や生徒会活動の活性化を図ることを目的に活動を続けてきた。13年度からは、生徒会リーダーの交流と情報交換の場として生徒会リーダー交流会が開催され、今日に至っている。また、市立高校合同ボランティアとして、25年度から2月のさっぽろ雪まつり(つどーむ会場)、27年度から8月の大通公園でゴミ拾いボランティアに取り組んでいる。
◆第1回特活部長連絡協議会
令和2年6月初旬、コロナ禍の影響で、書面で実施した。本協議会担当の市立札幌山の手支援学校の沼口明夫校長から「2年度は新型コロナウイルス感染症のため臨時休業が続き、様々な教育活動に支障が出ている。2年度については、雪まつりボランティアと生徒会リーダー交流会を主な活動としていきたい。特別活動部の先生方においては、これから学校祭の準備をはじめ多忙な日々かと察するが、特活部や生徒会のメンバーが、その活動に一生懸命取り組んでいけるようよろしくお願いしたい」とのあいさつがあった。
札幌市教委教育課程担当課高校担当の野口浩史指導主事からは「新型コロナ感染症の影響によって様々な学校行事が中止や延期がされる中、各学校においては、特活部が中心となり様々な議論がなされたと思う。本協議会の集約された内容を拝見すると、生徒会行事をただ中止にするのではなく、実施可能な形態や日程を模索し、各学校が定めた特別活動の全体計画の実現に向けて苦労されていると思うが、今後とも生徒主体の視点をもった議論を行っていただきたい」とのあいさつをいただいた。
▼協議内容
①元年度事業報告と令和2年度事業計画
②2年度の「生徒会リーダー交流会」
▽生徒会の生徒に意見をもらったところ、他校の生徒会と交流しいろいろな意見にふれられたのが成長につながったと話していたので提案された内容に賛成である(市立札幌旭丘高校)
▽貴重な機会だと思うので、もし集まっての開催が厳しい状況であっても、オンライン上など工夫を凝らして開催できたらと思う。各校の生徒会活動の取組状況が交流でき、それぞれ刺激し合うことで、市立高校の生徒会がより開かれた、新しい未来を創造していく生徒会になってくれたらと思う(市立札幌藻岩高校)
③市立高校全体で取り組むボランティア活動
▽雪まつりボランティアについては、コロナ禍の終わりが見えないため中止もやむを得ないと思う(市立札幌啓北商業高校)
▼情報交換について
各校における現在までの取組状況が報告された。
◆大通ゴミ拾いボランティア
2年度は新型コロナウイルス感染症拡大のため実施せず。
◆第2回特活部長連絡協議会
2年10月20日Zoomによるリモート会議で実施。
▼2年度生徒会リーダー交流会について(市立札幌大通高校がリモートで実施を提案)
▼市立高校全体で取り組むボランティア活動(さっぽろ青少年女性活動協会が提案)
▼3年度リーダー交流会の日程・場所=12月13日、札幌市民ホール(カナモトホール)
▼各校の情報・意見交換
◆2年度第20回札幌市立高校生徒会リーダー交流会
▼全体テーマと目的=「日進月歩~ピンチから学ぶこと」①各校の代表としての自覚を促し、リーダーとなる資質向上を目指す②各校の活動を共有し、それぞれの生徒会執行部活動へ生かす③リモートによるコミュニケーション方法を学ぶ④市立高校の連帯感を継続させ、来年度以降の活動につなげる。
▽参加者=市立高校、中等教育学校8校の生徒会
▽日時=12月2日、9日
▽会場=各校においてZoomで参加
▽内容
8校から、生徒92人、教員22人が参加した。
・1日目
開会式では、沼口担当校長(市立札幌山の手支援学校)のあいさつに続いて当番校生徒会長の竹内健真さんが「このような状況の中、開催できたことは素晴らしいことである。2回にわたり各校が積極的に情報交換することができるようよろしくお願いする」とあいさつした。
開会式に引き続き、各校4分の持ち時間で、2年度のコロナ禍における生徒会活動について、各校プレゼンが行われた。
また、市立高校全体で行うボランティア活動について、さっぽろ青少年女性活動協会の吉川智成氏から各校生徒会へ協力依頼があった。
・2日目
各学校への質問等をあらかじめ集約し、各校が質問に答える形式をとった。活発な意見交換がなされ、リモート開催にもかかわらず、スムーズな進行であった。
閉会式では、次年度当番校の市立札幌旭丘高校の宮田士暖生徒会長が「3年度の第21回に向けて、当番校としてよりよいものを創っていくように努力していきたい」とあいさつし、野口指導主事からあいさつをいただいた。
【おわりに】
2年度は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、元年度のような活動を実施することができなかった。
しかし、そのような状況の中、各校特活部長の協力もあり、新しい試み(書面会議、リモート会議、リモートによるリーダー交流会、市立高校全体で取り組む新しいボランティア活動)を本協議会で実施することができた。今後も本協議会でできる支援を充実させていきたい。
(札幌市 2021-06-11付)
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