子育てデータ管理プラットフォーム　虐待の可能性点数化　札幌市　新システム７月運用

（札幌市 2021-06-15付）

　札幌市は、新たに子育てデータ管理プラットフォームを構築し、７月から運用を開始する。児童相談所、各区役所等の家庭児童相談室、保健所で管理しているデータを共有し、虐待の可能性が高いとみられる子どもを点数で可視化。市児童相談所での相談内容や子どもの状況と、保健所が実施する乳幼児健診のデータなど一元管理することで、関係機関全体で危険度の把握に努め、迅速な対応につなげていく。　

　市は、令和元年６月に発生した２歳女児の死亡事案を受け、児童虐待防止緊急対策本部を設置。再発防止に向け、保健センターの乳幼児健診で未受診者の状況を確認する緊急点検や、児童相談所における夜間・休日対応の体制強化などに取り組んできた。

　２年４月には、新たに児童虐待防止対策推進本部を設置。全庁一丸となって、具体的な対策を議論してきた。

　新たな取組として、「子育てデータ管理プラットフォーム」を導入する児童相談所、区役所や保健センターなどに設置している家庭児童相談室、保健所でそれぞれ管理している子どもの状況や相談内容、乳幼児健診の結果・受診状況のデータを新たなシステムで一元管理する。虐待等の危険度を点数で可視化し、関係機関全体で共有することで、迅速な対応を図る。

　市は新システムを７月中に導入。各機関で活用し、改善や機能の見直しも進めていく方針だ。

(札幌市 2021-06-15付)