札幌市立高・特校長会２年度事業報告　研究紀要から　第１２回

（札幌市 2021-06-16付）

◆養護教諭連絡協議会①

【はじめに】

　養護教諭連絡協議会は平成２９年度から開催され、本年度で４年目となる。市立高校、中等教育学校および特別支援学校に勤務する養護教諭が一堂に会し、生徒の健康の保持増進にかかわる情報交換や職務の交流、連絡調整を行うことを目的に、市立高校、中等教育学校および特別支援学校に勤務する養護教諭全員で構成されている。

　２年度も、市教委から半澤郁子指導主事に助言をいただきながら、豊明高等支援学校の小山学校長を担当校長として、連絡協議会の運営に当たった。

【２年度の連絡協議会の在り方】

　例年２回計画している会議のうち、当初５月に予定していた第１回目の連絡協議会は、新型コロナウイルス感染症の状況や、市立学校での学級閉鎖等の対応を考慮の上、中止とした。

　１１月開催予定の１回目の会議は、リスクを伴う集合型の会議は難しいと考え、１２月以降に時期を変更し、書面での情報交換、会議で開催することとした。情報交換は、書面会議で終わるのではなく、連絡協議会を通じて、各校の取組を発信する機会になればと考え、設定した。

　また、年度末にかけては、養護教諭連絡協議会の在り方について、元年度までの経緯と２年度の協議を経た検討と各校から本連絡協議会に期待すること、取り上げてほしいテーマ、連絡協議会の形式などについて意見を集約し、次年度以降の参考とすることにした。

▼研究協議（書面での情報交換・会議）

　今回のテーマは、前年度末から各校で共通して工夫しながら取り組んでいる新型コロナウイルス感染症対策について、レポートで交流したいと考えた。

　レポート交流のねらいは、参考となる実践を共有するとともに、感染症対策を学校全体で進める際に、養護教諭が学校組織の中で、どのように機能していたかを明らかにすること。もう一つは、「感染症」もしくは、学校で流行しやすい「飛沫・接触感染への対応」として、今後、他の感染症が流行したときにも活用できそうな取組の交流を期待した。

　これらのことから、２年度は、元年度の研究協議会の内容からは逸れるが「感染症対策の実践における成果と課題」について、各校で資料を作成し、共有するとともに半澤指導主事から助言をいただくことで、本協議会の実施に替えることとした。

▼テーマ

「新型コロナウイルス感染症対策～感染症対策の実践における成果と課題」

▽参考となる実践を共有するとともに、感染症対策を学校全体で進める際に、養護教諭が学校組織の中で、どのように機能していたかを明らかにする

▽「感染症」もしくは、学校で流行しやすい「飛沫・接触感染への対応」として、今後、他の感染症が流行したときにも活用できそうな実践を共有する

　なお、レポートの作成に当たっては、以下の観点でまとめていただいた。

・保健室内での感染症対策

・保健室外での感染症対策（学校としての取組＋養護教諭の立場での取組）

・実践した内容と時期、反省を簡単に記載する

(札幌市 2021-06-16付)