道研 へき地・小規模教育充実研修 指導時間配分に変化を 少人数学級のよさ生かして
(道・道教委 2021-07-01付)

これからのへき地・小規模教育充実研修
事前アンケートの結果を共有した

 道立教育研究所は6月25日、これからのへき地・小規模教育充実研修「複式学級の学習指導」を遠隔型研修で行った。受講者は自身の課題を明確にした上で、函館市立神山小学校の高橋千晶教諭の実践発表、道教育大学へき地・小規模校教育研究センターの川前あゆみ副センター長の講義を受講。受講者同士で交流し、自校で実践できる指導方法などを考えた。

 複式学級における学習指導をテーマに、直接指導・間接指導などの基本的指導法への理解を深め、実践的な指導力を高めるとともに、へき地・小規模校における学習指導の改善・充実に向けた方策を考えるもの。

 当初、最寄りの道教育大各キャンパス校に集合して受講する分散型・遠隔型研修と、勤務校で受講できる遠隔研修などを受講者が選択できたが、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、すべて遠隔型研修に変更した。

 へき地・小規模校、複式学級の小学校で勤務経験が5年以下の教職員12人が受講。受講者が随時、ブレイクアウトルームで交流が図れるよう、3部会を設定し、各部会に道教育大の講師を指導助言者として配置した。

 はじめに、道研が受講者に自身の課題の明確化を図るため事前に行ったアンケート結果を報告。わたり・ずらしのタイミングの難しさや、直接指導・間接指導などの時間配分などに関する悩みが多く挙がり、受講者がグループで共有するなど、研修での学びを確認した。

 続いて、高橋教諭が「複式学級における効果的な学習指導」と題して実践発表。基本的な指導に努めながら、子ども一人ひとりの様子に応じて指導時間の配分や内容に変化をつけるなどの工夫点を紹介した。

 午後は、川前副センター長が「複式学級における学習指導の在り方」と題して講義。複式学級における学級経営や学習指導に関する内容を話したほか、道内外の実践事例などを紹介し、少人数学級だからこそのよさを生かした教育活動を展開するよう求めた。

 最後に、これまでの学びを振り返りながら、自校における学習指導の工夫について考え、ワークシートでまとめた。

 交流の場では、直接指導・間接指導や、環境整備、板書などを話題に、意見交換を行った。

(道・道教委 2021-07-01付)

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