道教委 チャレンジテスト CBT化で負担軽減 小5・6算数 1学期9校で試行(道・道教委 2021-07-01付)
道教委は、家庭学習などで取り組める問題として提供している「ほっかいどうチャレンジテスト」のCBT化(コンピューター上で行う試験)を図り、試行している。現在、5~6年生の算数を配信し、同意を得た協力校9校が実践。不具合や課題などを明らかにしながら改善し、今後は小・中学校全学年で社会、算数・数学、理科の問題を提供できるよう進めていく。児童生徒の1人1台端末の活用促進や、教職員の採点業務の軽減などにつなげていく。
チャレンジテストは平成21年度から実施しており、道内すべての学校で授業の振り返りや学期のまとめの学習などで活用。これまでの学校へのアンケートでは、「つまずきやすい内容を把握して繰り返し指導してきたまとめの学習として有効に活用できた」など、学習内容の定着に寄与していることが成果としてみられる。
一方で、集計や点数の入力に時間がかかり、印刷にかかる費用負担が大きいなどの課題が挙がっていた。
今回、道教委は、チャレンジテストをGoogleフォームを活用してCBT化。従来の紙テストに比べ、子どものつまずきの把握が短時間で可能となるほか、印刷コストの削減、採点業務の負担軽減による教師が子どもと向き合う時間の確保など、教職員の業務改善につながることや、各学校における1人1台端末の活用促進に効果を発揮するものと期待している。
約1年間のスケジュールの中で、教科を限定して同意を得た実施協力校で試行的に行う。不具合や課題等を明らかにしながら分析し、教科等を拡充していく考え。
現在、3年1学期末問題で算数(小学5~6年)を配信。試行実施協力校9校が取り組んでいる。
また、2学期末問題は算数(小学5~6年)・数学(中学1年)で実施することとし、各管内から1校ずつを加え、計23校での試行実施する。
4年度の前年度問題は算数(小学5~6年)・数学(中学1・2年)、4年度1学期末問題以降は小学3~6年生、中学1~3年生の社会、算数・数学、理科で実施を予定している。
なお、学校や児童生徒の実情に応じて1人1台端末での実施と印刷配布が選択できるよう、従来のシステムも継続する予定。
また、協力校以外の学校についても使用可能。実施に必要な道教委発行の各学校用Googleアカウントを市町村教委に順次、配布しているため、希望する学校は所管の市町村教委と相談の上で申請できる。
(道・道教委 2021-07-01付)
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