IT力向上データサイエンス活用促進　探究過程を高度化　道教委　高校生の課題解決力支援

（道・道教委 2021-06-30付）

　道教委は本年度、高校生「IT力」向上「探究的な学習活動におけるデータサイエンス活用促進事業」を展開する。道、札幌市、北海道大学、㈱ニトリホールディングスと連携。４者が高校生に実践的なＩＴ活用に関する知見、高度なデータサイエンスの手法等を提供・指導し、地域課題解決に関する探究的な学習活動を支援する。道高校未来を切り拓く資質・能力を育む高校教育推進事業にかかわる活動とし、来年３月に成果発表会「高校生探究サミット」を開催する。

　道教委は、令和元年度から３ヵ年計画で道高校未来を切り拓く資質・能力を育む高校教育推進事業を展開。学校支援事業、教員支援事業、生徒支援事業のほか、２年度からの２ヵ年計画で道高校学びの重点化推進プロジェクトを実施している。

　昨年３月、道・札幌市・北海道大・ニトリホールディングスが、みらいＩＴ人財育成の推進に関する連携協定を締結。高校生がデータサイエンスの視点を加えた地域課題の解決方法を学ぶ取組を進めている。

　道教委は４者と連携。高校生のＩＴ力向上を図るため、探究的な学習活動におけるデータサイエンス活用促進事業を開始する。

　高校生が大学やＩＴ企業などから指導助言を受け、地域課題の解決に向けた探究的な学習活動に取り組み、成果の共有・普及を図ることが目的。

　主に、ＩＴやデータサイエンスの活用について講師の派遣のほか、高校で実施する教員のＩＴ指導力向上に向けた講演会や研修会等に講師を派遣するなど支援。道は地域に精通したＩＴ企業による支援、報告会を開催。札幌市は先進のＩＴ企業が有する専門的な知見を提供。北海道大は、より高度なデータサイエンスの手法等を指導。ニトリホールディングスは、より実践的なＩＴ活用に関する知見を提供する。

　高校生の探究活動については、成果発表会として、４年３月にデータサイエンスの活用による課題研究「高校生探究サミット～Ｉｎｑｕｉｒｙ　ｗｉｔｈ　Ｄａｔａ　Ｓｃｉｅｎｃｅ」を開催する。

　成果を発表する高校生は、道高校未来を切り拓く資質・能力を育む高校教育推進事業の総合的な探究の時間推進プロジェクト指定６校の中の希望校、８月から行われる探究活動キャンプ参加校、道教委事業以外で参加を希望する学校。書類審査などを経て可否を検討、１２校程度の出場を想定している。

　なお、事業外の学校の申請については、今後、道教委が通知する。

　道教委は高校生の探究的な学習活動に対する意欲の高揚を図り、課題解決能力とＩＴリテラシーの向上を通じ、各地域の将来を担うＩＴ人材の育成を目指す。

(道・道教委 2021-06-30付)