八雲小 働き方改革実施計画 若手の孤立防ぐ支援を 研修機会設定や業務補助(道・道教委 2021-07-08付)
【函館発】道教委の働き方改革推進事業の指定を受けた八雲町立八雲小学校(西田浩人校長)は、令和3年度実施計画をまとめた。目指す学校の姿に「職員がワークライフバランスを意識し、心身の健康を保ちながら誇りとやりがいをもって働く学校」と設定。選択取組として若手教員の支援を掲げ、研修機会を設けるほか、業務を補助することで、若手教員が孤立しない支援体制の構築を図る。
実施計画の概要はつぎのとおり。
◆推進地域の取組
【市町村アクション・プランに掲げる取組の推進】
▼具体的な取組
①週休日の振替や割り振り変更の活用
②勤務終了時刻からの2時間以内の閉庁
③定時退勤日を月2回以上設定・実施
④学校閉庁日を年9日実施
⑤町教委主催各種会議の勤務時間を意識した開催
▼到達目標
①~⑤の実施率100%
【北海道アクション・プランに掲げる目標達成のための環境整備】
▼具体的な取組
①町独自の特別支援教育支援員の配置
②ICTの活用(家庭からの欠席連絡や日々の健康観察の報告、各種文書の発信、家庭学習でのAIドリル活用)
③地域の人的物的資源を活用した学習支援や生徒指導支援のサポート体制
▼到達目標
①~③の実践・実施100%
【成果の把握、検証および各種研修会での普及】
▼具体的な取組
①出退勤管理システムによる在校等時間の集約
②町内働き方改革成果発表会の開催
▼到達目標
①町内全校を集計した在校等時間の推移をホームページで定期的に公表
②推進校を中心とした成果発表会年1回開催。好事例の横展開を図る
【教育職員の勤務実態にかかる公表等理解促進】
▼具体的な取組
①出退勤管理システムによる在校等時間の集約
②町ホームページを活用した働き方改革に関わる広報活動
▼到達目標
①町内全校を集計した在校等時間の推移をホームページで定期的に公表
②推進校の取組は随時推進校のホームページに掲載
◆目指す学校の姿
▼目標
▽職員がワークライフバランスを意識し、心身の健康を保ちながら誇りとやりがいをもって働く学校
▽自己研鑚に努める職員が、子どもたちと十分に向き合うことができる環境を整え、効果的で質の高い教育活動を持続的に実施できる学校
◆推進校の必須取組
【手引に掲げる取組のうち、学校の実情に応じ、取り組むことが可能なものを主体的に実施】
▼具体的な取組
①スクールサポートスタッフ(SSS)や事務補等の効果的な活用による印刷作業や教材づくり作業の軽減
②教材データベースの共有
③事務職員やSSS等などが会計業務を一括して実施
▼到達目標
第5章に掲げる取組について、働き方改革推進コアチームで検討し、前年度に引き続き10点以上に着手する。
【すべての教員の毎月の在校等時間を客観的に計測・記録・分析・可視化】
▼具体的な取組
①出退勤管理システムのデータを月に2回職員へフィードバックし、超過勤務が続く教員への聞き取りや原因分析を実施
②年度当初アンケートなどを基に、意識の向上を図る研修を年に2回開催
▼到達目標
データのフィードバックとともに、職員の意識向上を図る研修を年2回開催する。
【手引に掲載されていない業務改善(すでに実施している学校独自の取組含む)】
▼具体的な取組
①家庭学習にGoogle Classroomを活用。印刷・採点・成績管理を効率化
②健康管理等でのGoogle Classroom活用の検討
▼到達目標
2年生以上の学年の家庭学習での活用。1年生の試行実施。
◆推進校の選択取組
【ICTを積極的に活用した業務等の推進】
▼具体的な取組
定型業務の機械化、システム化等、ICTを活用した業務効率化の取組についてチーム会議で検討。
▼到達目標
関係業務の所要時間を30%削減。
【若手教員への支援】
▼具体的な取組
教材や指導案等の蓄積の共有や、必要に応じた業務の補助等により、若手教員が孤立しないような支援体制の構築。
主幹教諭を主に、初任段階教員向けの研修機会の設定。
▼到達目標
初任層の超過勤務時間を前年度より10%程度縮減。
(道・道教委 2021-07-08付)
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