上川局独自 道立校事務職員遠隔研修 意見交わす貴重な場に 2~4年目の若手に対象拡大(道・道教委 2021-07-07付)
局の若手職員が司会し、和やかな雰囲気で実施した
【旭川発】上川教育局道立学校運営支援室は6月下旬、管内4ブロックで管内道立学校事務職員遠隔研修を開いた。前年度から独自に開始した遠隔意見交流会を2~4年目の若手職員に対象を拡大。24日に行った上川北ブロックでは5人が参加し、ウェブ会議システムZoomを介して「事務の仕事のやりがい」「物品購入にかかる予算執行」など様々な話題で交流した。コロナ禍で交流機会が失われている中、日常の業務について意見を交わす貴重な場となった。
同室では、前年度から独自に、新採用の道立学校事務職員を対象とした遠隔意見交換会を開始した。本年度は5月27日に開催し、3校3人の新採用職員が参加。Zoomを介して同期間で交流し、情報交換しやすい関係を醸成する場とした。
本年度からは、新たに概ね採用2~4年目の若手職員にも対象を広げ、遠隔交流・研修の機会を提供。管内18校から20人の若手事務職員が参加した。
同世代の仲間づくりからさらに一歩進め、より実務内容についての研修が深まるよう、校種・地域別に分かれて開催。6月17日に特別支援ブロック、22日に旭川ブロック、24日に上川北ブロック、29日に上川南ブロックで行った。
うち、24日の上川北ブロックでは、上川高校、美深高校、名寄高校、名寄産業高校、下川商業高校から計5人が参加。
話しやすい雰囲気づくりを意図し、同室の若手職員・菊地貴也主任と田村翔太主事が自身の経験によるアドバイスを交えながら司会進行した。
はじめにアイスブレイクとして、事前アンケートの記述をもとに悩みなどを交流。校内での人間関係の築き方について様々な意見が挙がる中、山本浩主査(人材育成)が元事務長の経験をもとに、上司との良好なかかわり方についてアドバイスする場面があった。
「事務の業務のやりがいを感じる場面」をテーマとした交流では、「先生方との打ち合わせなど、間接的に教育活動に役に立っていると思えるとき」「分かりやすいよう工夫して説明した際、保護者から感謝されたとき」「新型コロナウイルスの影響で品薄な中、業者と調整して先生方から要望が挙がった物品をなんとか確保できたとき」などの意見が。「もともと知事部局を希望していたが、今は学校事務をマスターしたい気持ちが大きい」と前向きな声も上がっていた。
田中力哉管理支援係長は「学校現場に役に立っているという“貢献感”をもつことがやりがいにつながる」などと助言した。
このあと、物品購入にかかる予算執行などにかかわって意見交換。「事務担当者として、自ら先生方や管理職に発信する」「物品購入は学校の教育活動に参画していることを実感できる仕事」との声が上がるなど、今後の業務に生かせる交流となった。
(道・道教委 2021-07-07付)
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