３年度　実践的安全教育モデル地域　白老、音更、函館に　道教委　函館で火山取り上げ防災教育

（道・道教委 2021-07-08付）

　道教委は、道実践的安全教育モデル構築事業の令和３年度モデル地域を白老町（防犯教育）、音更町（交通安全教育）、函館市（防災教育）に決定した。白老町では避難訓練を活用した防犯教育、地域と連携した防犯活動を推進。音更町では全校児童を対象とした交通安全教室を実施し、通学路の危険個所における安全確保の方法への理解を深める。函館市では恵山火山を取り上げた学習指導案を作成して公開授業を開催。地域・関係機関と連携した地域安全マップを作成する。

　事業は、文部科学省の委託を受けて平成２７年度から実施。防犯教育、交通安全教育、防災教育の指導方法や教育手法の開発・普及、学校における児童生徒の安全確保体制の構築・普及、専門家による指導助言などを通し、実践的安全教育モデルの構築・普及を図るもの。

　事業の推進に当たり、道教委は道実践的安全教育モデル構築推進委員会を設置・運営。専門的知見を有する有識者などを学校安全アドバイザーとして委嘱し、連携する市町村教委、学校などに派遣する。

　本年度モデル地域は白老町、音更町、函館市。

　防犯教育に取り組む白老町では、白老中学校が拠点校となり、避難訓練や防犯教室などの防犯教育を実施。拠点校と域内の学校における防犯教育の取組内容を共有し、自校の学校安全計画の見直し・改善を行う。警察署や地域の町内会と連携し、防犯対応や見守り活動などを行い、域内の学校安全に関する意識の向上を図る。

　交通安全教育を進める音更町は、拠点校に木野東小学校を指定し、新入学児童を含めた交通指導、全校児童を対象とした交通安全教室を実施。交通安全について主体的に行動する態度や、通学路の危険個所に対する安全確保について理解を深める。ＰＴＡや警察などとの合同による通学路点検を行う予定。

　防災教育を推進する函館市では、恵山中学校が拠点校に決定。恵山火山を取り上げて、災害や安全への理解を深める教育を実施し、モデル学習指導案を作成する。

　また、地域・関係機関と連携した地域安全マップの作成など、地域と連携して安全確保体制を構築。地域合同避難訓練を踏まえ、危機管理マニュアルの改善に取り組む。

　今後、各モデル地域では実践委員会を組織し、アドバイザーの助言を受け取組を推進。来年１月に開催予定の第２回安全教育モデル構築推進委員会において取組を報告する。

(道・道教委 2021-07-08付)