道教委・道総研が連携協定締結　理系・工学系人材育成　出前授業や専門高との研究等

（道・道教委 2021-07-09付）

倉本教育長（左）と田中理事長

　道教委と道総合研究機構は７日、道庁別館で相互の連携に関する協定を締結した。倉本博史教育長は、道総研の知見をもとに様々な体験を子どもたちに提供し好奇心や探究心を育て、北海道の未来をけん引する人材の育成を図りたいと表明。今後、両者は環境問題に関する出前授業や専門高校との共同研究など、理系・工学系人材の育成に向けた取組を進める。

　協定は、両者の研究の充実・発展などに寄与することを目的として締結するもの。関係者によると、都道府県教委と試験研究機関相互の連携協定は全国的にも珍しいという。

　連携事項は主に①学校教育・研究への支援活動②人材交流・人材育成③施設・設備の相互利用④広報活動―に関する４事項。

　①では、幅広い生活・産業分野にわたって道総研の有する知見・技術をもとに、環境問題、防災教育、産業技術などに関する出前授業や体験学習、調査研究活動の協力などを実施する。

　②では、道総研職員による教員への研修、交流セミナーの開催などを計画。

　③では、イベント等のＰＲ協力や共同出展などを予定している。

　このほか、専門高校との共同研究、ウェブ教材の共同制作なども検討しており、学校のニーズを踏まえた上で両者が協議し、詳細を決定する。

　協定締結式には、道教委の倉本教育長、道総研の田中義克理事長が出席。

　倉本教育長は、道総研が有する幅広い分野の知見・研究成果をもとに様々な体験を提供し、子どもたちの好奇心や探究心の育成、一層の学びの充実につなげていく考えを示し、「連携協定を最大限に生かし、本道の未来を牽引する人材の育成を図っていきたい」と述べた。

(道・道教委 2021-07-09付)