道教委　第１回いじめ問題審議会　ICT助言体制提案　対応マニュアル見直しを

（道・道教委 2021-07-14付）

　道教委は１２日、札幌市内のかでる２・７で第１回道いじめ問題審議会を開いた。いじめの未然防止、早期発見・早期対応に向けた取組を道教委が説明。委員が意見を発表し、外部専門家によるＩＣＴを活用した助言・協力体制の構築や、いじめ対処マニュアルの見直しを提案した。

　審議会には委員・特別委員計９人が出席した。

　開会に当たり、中澤美明学校教育局指導担当局長があいさつ。いじめの未然防止といじめの放置・深刻化を阻止するため、市町村・学校との連携を強化して取組を進める考えを示した。

　続いて、道教委が令和２年１１月末現在におけるいじめの問題への対応状況の調査結果を報告。「児童生徒が気兼ねなくアンケートに回答できる環境が必要」との意見があり、道教委は一部の学校で実施しているオンラインでの回答方法を各学校に伝える考えを示した。

　つぎに、道いじめの防止等に向けた取組プランの概要と目標達成度について説明。委員は、「いじめを認知していない学校の割合が全国平均と比べて高い」ことを課題として指摘した。

　さらに、専門的見地から助言する人材が道内で偏在している課題を踏まえ、外部専門家によるICTを活用した助言・協力体制の構築を提案した。道教委は、近隣地域も含めた広域の助言・協力や、地域人材の活用も必要との考えを示した。

　また、ＳＮＳによるいじめや新型コロナウイルス感染症など昨今の状況を踏まえ、いじめ対処マニュアルの見直しが必要との意見も。教育委員会による電話・メール相談のほか、ＳＮＳを活用した相談窓口などの取組を拡大すべきとの声が上がった。

(道・道教委 2021-07-14付)