道教育大・NTTデータ北海道　ＩＣＴで人間性豊かに　協定調印式で蛇穴学長抱負

（学校 2021-07-14付）

蛇穴学長（右）と梶代表取締役

　道教育大学（蛇穴治夫学長）と㈱NTTデータ北海道は１２日、道教育大学札幌駅前サテライトで事業連携協定調印式を行った。協定書に署名した蛇穴学長は、学校現場の解決に資するICT活用の支援や教材の提案を行う考えを示し、子どもの人間性や社会性を豊かにするICTの活用を探究する考えを表明。NTTデータ北海道の梶保夫代表取締役は、「オンライン教育の基盤に関する共同研究にも取り組みたい」と述べた。

　協定は、ICT活用やDX推進に知見や実践事例のあるNTTデータ北海道と連携することで、道教育大が提唱する「HUE―DX」の実現に向け、教育・研究の高度化や次世代における子どもの学びの質の向上を図ることが目的。

　連携協力事項は①教育のICT活用化とDX推進化②地方自治体との産官学連携③子ども向けＩＴ教育施策―に関する３事項。

　同大学が昨年設置した未来の学び協創研究センターにおいて、ICTを活用できる教員の養成・支援、ICT教材の開発などで連携した取組を進めるほか、教育のＤＸに関する共同研究、サイエンスパークへの出展などを行う。

　協定式では、蛇穴学長と梶代表取締役が協定書に署名。

　梶代表取締役は、教材や教育コンテンツの充実、教員と教員志望の学生のため、ＩＣＴを活用した研修の充実や技術・ノウハウの提供の場が必要になると指摘。人口減少が特に進行し、生徒確保が困難な本道においてオンライン教育を推進する重要性を示し「どこにいても同じ教育を受けられる教育基盤についても共同で研究していきたい」と述べた。

　蛇穴学長は、未来の学び協創研究センターが大学、学校、教委、技術をもった企業などがともに共同的なまなびを創造するプラットフォームになり、道内の学校や教育委員会と連携し、学校現場の解決に資するICT活用の支援や教材の提案を行う考えを表明。「子どもたちの人間性や社会性を豊かにするICTの活用についてNTT北海道と探究したい」と語った。

(学校 2021-07-14付)