厚沢部中 働き方改革実施計画 成果交流し好事例普及 クラウドに教材・写真保存
(学校 2021-07-16付)

厚沢部中における事業予定
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 【函館発】道教委の働き方改革推進事業の指定を受けた厚沢部町立厚沢部中学校(玉置英樹校長)は、令和3年度実施計画をまとめた。新規推進地域として、市町村アクション・プランに掲げる取組の推進では、町内働き方改革成果交流を計画。同校を拠点とした成果発表会を通じて、好事例の普及を図る。必須取組のうち、手引に掲載されていない業務改善では、文書および教材・写真などの保存をクラウド化に移行。このほか、校内の働き方改革推進コアチームにおいて新たな取組のアイデアを検討していく。

 実施計画の概要はつぎのとおり。

◆推進地域の取組

【市町村アクション・プランに掲げる取組の推進】

▼具体的な取組

①学校行事および調査業務の精選・見直しの推進

②学校の働き方改革をテーマとした、教育委員会職員の研修の実施

▼到達目標

①全町立学校における学校行事の精選・見直しの実施

②研修会の実施

【北海道アクション・プランに掲げる目標達成のための環境整備】

▼具体的な取組

①校務支援システムの活用推進

②ICTおよび校内LAN(クラウドシステム)の活用

▼到達目標

①システム(スケジュール・出欠管理・保健室利用管理機能)の活用度の向上

②校内LANシステムの最新化

【成果の把握、検証および各種研修会での普及】

▼具体的な取組

①出退勤管理システムによる在校等時間の推移と分析

②町内働き方改革成果交流の実施

▼到達目標

①各校在校等時間を分析し定期的に公表

②推進校を中心とした成果発表会年1回実施。好事例の横展開を図る

【教育職員の勤務実態にかかる公表等理解促進】

▼具体的な取組

①出退勤管理システムによる在校等時間の推移と分析

②町ホームページや広報誌等の媒体を活用し、働き方改革の目的や取組内容について地域住民に対する広報活動を行う

▼到達目標

①各校在校等時間を分析し定期的に公表

②広報誌に掲載。推進校の取組は随時ホームページへ掲載

◆目指す学校の姿

▼目標

 教員一人ひとりがワークライフバランスを意識し、誇りとやりがいをもって働くことができ、教員が自らを磨きながら子どもたちと十分に向き合うことができる環境によって、効果的で質の高い教育活動を持続的に実施できる学校。

◆推進校の必須取組

【手引に掲げる取組のうち、学校の実情に応じ、取り組むことが可能なものを主体的に実施】

▼具体的な取組

①総合的な学習の時間における指導の工夫

②板書内容の工夫(ICTの活用)

③年度始めの家庭訪問の工夫

④印刷機の配置等の見直しによる時間削減など

▼到達目標

 第5章に掲げる取組について、働き方改革推進コアチームで検討し、10点以上に着手する。

【すべての教員の毎月の在校等時間を客観的に計測・記録・分析・可視化】

▼具体的な取組

①出退勤管理システムのデータを可視化し、職員へフィードバックするとともに、状況について分析し、課題を共有する

②データをもとにして職員の意識向上を図る研修を行う

▼到達目標

 毎月のデータをフィードバックするとともに、職員の意識向上を図る研修を年2回実施する。

【手引に掲載されていない業務改善(すでに実施している学校独自の取組含む)】

▼具体的な取組

 文書および教材・写真等の保存に関して校内LANを整備し、共有NASSに一括保存し効率化している(クラウド化に移行推進)。

※働き方改革推進コアチームの活動で、新たな取組のアイデアを検討。

▼到達目標

 校内LAN環境の増強準備が済み次第クラウド化への移行を急ぐ。

◆推進校の選択取組

【ICTを積極的に活用した業務等の推進】

▼具体的な取組

 クラウドサービスやデジタル教材の活用による小テストにGoogleClassroomを活用。授業準備の効率化を図る。

▼到達目標

 関係業務の所要時間を50%縮減。

【学校給食費等の公金化の促進および徴収・管理業務の負担軽減】

▼具体的な取組

 教材費、学級費、生徒会費等保護者からの徴収金の口座振替化。

▼到達目標

 現金徴収のゼロ化および徴収業務にかける時間を50%縮減。

【部活動休養日等の完全実施】

▼具体的な取組

 部活動ガイドラインに沿った年間計画の策定と実施管理。

▼到達目標

 部活動にかかる休日の超過勤務時間を前年度から10%以上縮減する。

(学校 2021-07-16付)

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