網走開建の水生生物観察会　河川環境維持は大切　網走市西小３・４年４０人

（学校 2021-07-16付）

指導を受けながら水生生物に触れた

　【網走発】網走市立西小学校（寺嶋誠也校長）の３・４年生約４０人は８日、網走川下流右岸の河川清掃と水生生物観察会に参加した。開発局網走開発建設部（網走開建）が主催。同校を起点に上・下流各３００㍍区間の清掃活動や、網走川にすんでいる水生生物の観察を通して、良好な河川環境の維持や美化の大切さを学んだ。

　国土交通省は、７月を河川愛護月間と定めている。網走開建は地域住民と協力しながら、良好な河川環境の保全・再生にかかる活動を推進し、河川愛護意識の醸成を目指している。

　当日は同校３・４年生約４０人と、教員５人が集まった。網走開建からは青木秀一次長や山田博継次長ら約１０人が参加した。

　はじめに、山田次長が河川愛護月間について説明。「川をきれいに、大切にする気持ちを忘れないでほしい」と呼びかけた。

　このあと、児童は一人ひとりごみ袋を持ち、同校を起点に網走川の上下流各３００㍍で、ごみを積極的に拾い集めた。

　学校に戻り、水辺での事故に関する注意を喚起したあと、網走川に生息する水生生物の観察会を開いた。当日、網走川下流部で捕獲したワカサギの稚魚やヌマガレイ、モクズガニ、ヤマトシジミなどを観察し、網走川の水環境について説明を受けた。モクズガニやヤマトシジミに触れた児童は「初めて触った」「網走川にいるんだ」と楽しそうな声を上げていた。

　寺嶋校長は「学校だけではできない学習。子どもにとって有意義な時間になった。網走開建とは今後も連携を深めていきたい」と話していた。

(学校 2021-07-16付)