鹿追高 英語科授業公開・研究発表 楽しさ実感する学び ICT活用し地域PR動画作成(学校 2021-07-19付)
鈴木教諭による3年生の授業
【帯広発】鹿追高校(俵谷俊彦校長)は6月下旬、道教委「小・中・高校英語教育支援事業」にかかる英語科授業の公開と研究発表などを行った。鹿追町内のほか、十勝やオホーツク、根室管内の英語科教諭など13人が参加。授業実践やICT活用にかかる研究事業の成果や課題を共有するとともに、英語教育に関する指導内容などの改善・充実を目指した。
同事業は令和2年度スタート。本道の児童生徒が4技能5領域のバランスのとれた英語力を身に付け、主体的にコミュニケーションを図ることができる資質・能力を育成するため、小・中学校および高校における10年間の系統的な英語教育の指導体制を整備することがねらい。
十勝管内では、推進校に鹿追町立鹿追小学校、上幌内小学校、笹川小学校、鹿追中学校、鹿追高、士幌町立士幌小学校、中士幌小学校、上居辺小学校、士幌町中央中学校、協力校に士幌高校が指定を受けている。
授業公開は、推進校における授業の見学や教員同士の研究協議を通して、小・中・高校の連続した英語教育の在り方やその課題を共有するため行った。
冒頭、鹿追高の稲毛利宏教頭があいさつ。5年ほど前から英検挑戦のために学習していることを紹介しながら、「学習することで語学や異文化を知ることの楽しさに気が付いた。子どもたちに英語の楽しさやおもしろさを感じられる授業づくりに役立ててほしい」と呼びかけた。
続いて、鈴木潤教諭による3年生「communication English Ⅲ」と、鈴木江美教諭とALT(外国語指導助手)のケルシー・プルドンさんによる1年生「カナダ探究」の授業を公開。
うち、3年生の授業では、教科書の内容を把握した文章を自分で伝えることや初めて読んだ文章の概要を把握し、その場で提示された問いに答えることができることなどを本時の目標とした。
はじめに、英単語帳のCDを使って発音と意味を確認。生徒が席をローテーションしながら、絵で表された単語を当てるペアワークを実施。また、単語帳付属のカードを用いて、英語でカードに描かれた内容について問答した。
教科書の内容に移り、本文の概要を理解して、正しい英語で伝えるため、各自が描いた絵をもとにペアで本文の内容を交流させた。
つぎに、鈴木教諭がパラグラフごとに問いを与え、CDの音声を聞きながら答えとなる本文に傍線を引かせた。
このあと、佐藤暢紀教諭が「ICTを活用した授業実践と地域PR動画作成」をテーマに実践発表。Googleの授業支援アプリなどを使った英語科の実践を紹介し、令和2年度の国際教養コース3年生が作成した地域PR動画を視聴。動画作成の成果として協働的な学びができ、生徒が主体的に学び、英語を使用する機会を提供できたことを説明した。
課題としてグループごとに作成時間にばらつきがあったことを紹介する一方、中には撮影・編集までを終えてしまうグループもあったことを報告した。
このほか、ICTの活用や学びの連続性について研究協議を行った。
(学校 2021-07-19付)
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