鵡川高 CLASSプロジェクト連携校 歴史等学び学校魅力化 12月提言に向け地域課題探究
(道・道教委 2021-07-19付)

鵡川高・CLASSプロジェクト
オンラインを活用し地域学習に取り組む

 【室蘭発】鵡川高校(三村素道校長)は、令和3年度から道CLASSプロジェクト事業の連携校として、地学協働活動を継続・発展させ高校の魅力化に向けた取組を進めている。博物館や行政機関などとオンラインで結び、地域の歴史やまちづくりなどを学ぶ授業を展開。12月には3年生が町に対し、まちづくりについて提言発表を行う予定だ。

 地域課題探究型の学習活動で、2年度から実施している高校生対流促進事業と合わせて推進している。

 学校設定科目「むかわ学」として、地域全体をキャンパスに、地域の教育資源の活用や多様な世代とのかかわりを通して、むかわ町のことを深く学び、課題設定・解決能力などこれからの社会で求められる資質・能力を獲得していくことを目的としている。

 1学期は、町の自然や歴史、産業や観光、行政サービス等について、実社会での実践的な学びや経験を大切にし、地域住民からの講義やフィールドワークを中心に学習している。

 授業実施に向けては、高校魅力化コーディネーターを務める大久保一樹さん、むかわ町教委の山本惠一郎主査が中心となり、行政や関係団体、企業等に働きかけ、むかわ学の目的や年間計画を説明。授業内容や日程調整について確認しながら進めている。

 年度当初には、地域人材による講義を計画していたが、新型コロナウイルス感染症の拡大によって予定を変更し、オンライン配信に切り替えた。

 6月上旬には、1年生を対象にむかわ町穂別博物館から恐竜化石についての講義をオンラインで配信。地域住民も授業に参画してもらえるよう町の広報等で呼びかけた。講義では恐竜化石の発掘調査の経緯や内容が説明され、生徒は地元住民とともに理解を深めた。

 6月中旬には町郷土資料保管庫から町の歴史を配信。むかわ町教委学芸員が、町の様子や産業の移り変わりについて説明し、かつて使用されていた道具を示しながら当時の人々の生活を詳しく紹介した。

 6月下旬には、3年生を対象に町の行政担当職員がオンラインで第2次むかわ町まちづくり計画について説明。生徒は町民と行政が目標を共有することの重要性や、今後10年間のまちづくりに向けた方向性を学習した。

 12月には、3年生が3年間の学習成果を、「町づくりへの提案」として町へ提言発表する予定。

 同校は生徒の学びを深めるとともに、地域創生へとつなげるため、同校ではさらなる地域課題探究型の学習活動を推進していく。

(道・道教委 2021-07-19付)

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