倉本教育長 就任後初の学校訪問 小樽高等支援で生徒にエール 着実に取り組む心を(道・道教委 2021-07-20付)
左から織田さん、大川さん、倉本教育長
【小樽発】道教委の倉本博史教育長は14日、就任時に贈呈を受けたネームプレートの返礼で小樽高等支援学校(松浦孝寿校長)を訪問した。作業学習など授業の様子を見学。木工科3年生が記念品として木製の名刺ケースを贈呈した。倉本教育長は、生徒たちの一生懸命さと丁寧な作業が印象的だったと語り「一つ一つの作業に着実に取り組む心をこれからも大切にしてほしい」とエールを送った。
同校木工科の3年生は6月の倉本教育長の就任に当たり、作業学習で木製ネームプレートを製作し寄贈した。同校生徒が教育長にネームプレートを寄贈するのは今回で3回目。
この日、倉本教育長、鈴木淳学校教育監、荒川裕美教育政策課長、金田敦史特別支援教育課長らが同校を訪問。倉本教育長の学校訪問は就任後初となった。
はじめに、松浦校長が歓迎のあいさつを述べ、職員や学校概要を紹介。倉本教育長らは寄宿舎や美術、理科、作業学習の授業を見学した。
続いて、木工科3年生と懇談。生徒を代表してあいさつに立った大川隼さんは、力加減に気を付けてやすりがけをしたことなど、ネームプレートの製作を振り返り「手触りがよくて満足できるものに仕上がった。卒業後、作業学習などで得た学びを生かせられるようさらに頑張りたい」と決意を述べた。
織田蒼一朗さんは、来校の記念品として3年生が制作した名刺ケースを贈呈。倉本教育長はうれしそうに手に取り、お礼を述べた。
このあと、福祉サービス科の学校付設カフェ「ポッポリー」を訪問。家庭総合科の手づくりパンが贈られた。
視察後、倉本教育長は生徒たちがとても一生懸命かつ丁寧に作業学習に取り組んでいたことが印象的だったとし「新しいものをつくるのはとても難しいことだが、一つ一つの作業に着実に取り組む心を大切に、これからも頑張ってほしい」と激励。
また、カフェでは地域住民が学校を支えている姿に感銘を受けたとし、「学校を支援してくれる地域の存在は本当にありがたい」と話していた。
織田さんは、寄贈した名刺ケースについて「塗料の量を調整し、べたつきが残らないよう気を付けた。うれしそうに受け取ってもらい、本当によかった」と話していた。
松浦校長は、実社会との接点を大切にした体験的学習を重視する学校の理念を踏まえ「生徒にとって貴重な学習の場となり、“人の役に立つ、社会の役に立つ”有用感を学ぶ機会となった」と語った。
(道・道教委 2021-07-20付)
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