根室局　ランチセミナー初開催　仕事の幅広げる機会に　地元コンビニ経営者から学ぶ

（道・道教委 2021-07-21付）

約２０人が聴講した

　【釧路発】根室教育局は１２日、同局庁舎でランチセミナーを初開催した。同局職員約２０人が根室市内でコンビニエンスストアを展開する㈱タイエーの田家徹社長の講話を聴講。自身の仕事の幅を広げようと熱心に耳を傾けた。

　新型コロナウイルス感染症まん延防止のため、根室管内においても昨年から各種イベントが中止となっている。取組はコロナ禍でも地域のよさを再認識し、職員の仕事の幅を広げる機会にしようと独自に企画した。

　昼食後の時間を利用するランチセミナー形式とし、初回は根室市内で２４時間営業のコンビニエンスストアを複数展開しているタイエーの田家社長を講師に招いた。

　職員はタイエーの名を道内外に広めた「やきとり弁当」を実食してからセミナーに参加。また、ウェブ会議システムZoomを使用し、執務室で待機する職員も参加できるようにした。

　田家社長は、店内調理ででき立てを販売しているやきとり弁当が誕生するまでの苦労や、店舗づくりの工夫、今後の事業展開などを紹介。印象深いエピソードとして、テレビのドキュメンタリー番組の取材依頼を３回目で渋々応じたこと、放送後は全国から商品の問い合わせがあったことを話したほか、北海道胆振東部地震によるブラックアウト時にも営業を続けたことなどを伝えた。

　職員は講話を聞きながら、根室の小売業等の状況を認識するとともに、自らの仕事につながるヒントを探った。

　同局は「職員の知見を広めるため、講話内容や開催時間を検討し、経営者や地域で活躍する人の講話や職場内研修の場として進めていきたい」と話している。

(道・道教委 2021-07-21付)