道教委 道立校時間外在校等時間 高校 3月45時間超29% 6・7・9・10月は4割以上
(道・道教委 2021-07-26付)

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時間外在校等時間45時間以上の学校教育職員の割合(クリックすると拡大表示されます)

 道教委は、令和2年度における道立学校の教育職員にかかる時間外在校等時間(第4・四半期)を公表した。3月に時間外在校等時間が45時間を越えた教育職員の割合は高校が28・6%、特別支援学校が13・2%。2年度全体を通してみると、6・7・9・10月の4ヵ月がいずれも4割以上となった一方、特別支援学校では6・7・10・3月を除くすべての月で1割以下となっている。

 道教委は2年度に道立学校に出退勤管理システムを導入し、四半期ごとに超過時間の状況を公表している。学校における働き方改革北海道アクション・プラン(第2期)では、教育職員の在校等時間から所定の勤務時間等を減じた時間(時間外在校等時間)を1ヵ月で45時間以内、1年間で360時間以内とすることを目標に掲げている。

 出退勤管理システムの導入は、高校194校、中等教育学校1校、特別支援学校66校。公表の対象職員は校長、副校長、教頭、主幹教諭、教諭、養護教諭、栄養教諭、実習助手、寄宿舎指導員などの教育職員。

 第4・四半期の結果をみると、3月に時間外在校等時間が45時間を越えた教育職員の割合は、高校が28・6%、特別支援学校が13・2%だった。

 2年度全体では、7月の48・8%が最も高く、10月、9月、6月の順に高い。一方、特別支援学校では10月の14・0%をはじめ、6月、3月、7月と続き、その他の月はいずれも1割以下にとどまった。

 各校1人当たりの超過時間の平均は、高校が7月に49・3時間、特別支援学校は10月の25・7時間と最も多い。最も少なかった月は5月で、高校が13時間、特別支援学校が7・1時間だった。

 道教委は今後、各学校における時間外在校等時間の調査分析を行い、「個の気付き」「チームの対話」「地域との協働」を土台とするアクション・プラン第2期に基づく取組を積極的かつ効果的に進めていくこととしている。

(道・道教委 2021-07-26付)

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